446の素人格ゲーブログ

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【応募1】記憶に残っているあの日

はてなインターネット文学賞「記憶に残っている、あの日」

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はい。ということで、テーマいきたいと思います。

今回のテーマは『記憶に残っているあの日』だそうで、僕も三十路も折り返し過ぎてるので、自分なりにいろんな経験をしてきたつもりです。

でも、一番記憶に残っているのは、小学生の時の引っ越し当日に起きたあのことかな。

僕は現在九州に住んでいるのですが、小学3年生の時までは愛知県に住んでいました。

そのとき僕は団地に住んでいたので、すぐ隣には仲の良い友達が居まして、その仲の良い友達、仮にヒロくんとしましょうか。その子との思い出が目を閉じると今も鮮明に脳裏に浮かびます。

僕とヒロくんは、幼稚園時代から一緒で、小学校に入学してからは、ヒロくんは私立の学校、僕は公立の普通の学校に通っていたので、学校は別々だったんですけど、それでも学校が終われば二人で毎日遊ぶぐらい仲が良かったんです。

そのときは、このまま一緒に成長していき、大人になるんだろうなぁとか考えてて、それが当たり前の日常だったんですけど、ある日父親が僕にこう言ったんです。

「今度、九州でお仕事することになったから、もうここには戻らない。ヒロくんにもしっかりそのことを伝えとけ」と。

もうね、頭まっしろですよ。

は?なに言ってんの?って感じです。

九州なんてどこにあるかも知らないし、そもそも学校でようやく地図記号を習い始めた子供の僕には、話がでかすぎてそれをどうヒロくんに伝えていいか分からなかった。

しかし、引っ越すことの重大さも理解してなかった僕は、ヒロくんに笑顔で「俺、今度引っ越すことになったんだ、九州なんだって」って軽い気持ちで言っちゃったんですね。

そしたらヒロくんは、私立の学校でいろいろ勉強してるもんたから、ことの重大さが理解できる訳ですよ。

「九州って、めっちゃ遠いじゃん!電車で行ける距離じゃないじゃん!もう、会えないじゃん!!」

ヒロくんが声を張り上げ、僕の胸ぐらを掴み、思いっきりグーパンしたのを今でも覚えています。

でも、その時の僕は、なんでいきなり殴られたかも分からなかったし、そもそもヒロくんのパンチめっちゃ痛かったし、まぁ殴り合いの喧嘩になるわけですね。

ヒロくんは、喧嘩が強かったので、僕の駄々っ子パンチは全く通じず、フルボッコにされてその日は大泣きしながらそのまま帰宅。

以降、引っ越しの日が来るまで、ヒロくんとは顔を合わせても一切口を聞きませんでしたね。

余談ですけど、こういうのって昔の漫画じゃよくあったんですけど、…いやね、自分は先に経験したもんだから、やっぱ作者もこういう経験をしたのかな?って思っちゃいますね。

はい、どうでも良い話でしたー。話を戻します。

引っ越し当日。

ここが一番記憶に残っているんですけど、引っ越す日も出る時間も教えてなかったのに、ヒロくんは僕ら家族が出る前に走って来たんですね。

その日は平日。普段なら学校に行ってる時間帯。なのに、ヒロくんは僕のところまで来てくれたんです。

そして、なにも言わずに『恐竜の隠された秘密』という学研の本をプレゼントしてくれました。

言葉は交わさず、というより涙が出まくって、交わせず、その場で二人してわんわん泣いたのをよく覚えています。

両親は、僕らが泣き止むのを待っててくれて、僕らも気持ちは落ち着いても、一週間ぐらい口を聞いてないから、なんて話していいか分からないんですよ。

ただ、気持ちはどこに行っても繋がってるってことを僕は子供ながらにヒロくんに伝えたかったんだと思います。

スッと手を出すと、ヒロくんも理解してくれたのか、ガッチリ握手をしてくれました。

今思い返してみると、ヒロくんがどういう気持ちで最後僕に握手してくれたのかは分かりませんが、1つだけ言えるのは、本当に相手を思い合う友情はそう簡単に消えないってことかな。

え?なんでって?

その記憶を二人とも、未だに鮮明に覚えているからですよ。

それでは、またお会いしましょう!

閲覧ありがとうございました!