ということで、【お題106】から紹介している格ゲーの本も第三回目となりました。
今回は、雑誌編ということで、格ゲーにまつわる様々な雑誌を紹介したいと思います。
■格闘ゲーム専門雑誌
●闘劇魂 Vol.10
●アルカディア対戦格闘ゲームREMIX
攻略本や設定資料集は、中身がそれぞれに違うので各々紹介しましたが、今回は専門雑誌ということで、まとめて紹介します。
アーケードゲーム専門雑誌というと、ゲーメストやアルカディアを想像する方も多いでしょうが、その中でも格闘ゲームだけに焦点を絞り、発行していた雑誌があります。
それが、『闘劇魂』と『アルカディア格闘ゲームREMIX』です。
2冊とも、格闘ゲームの最新作の紹介から始まり、『闘劇魂』の方は、当時は闘劇という、全国のゲームセンターとメーカーが協力をして格闘ゲームを盛り上げようという動きがありまして、闘劇魂ではそんな大会の情報や優勝者のインタビュー、大会のレポートなんかも掲載されていました。
あとは、大会で採用されていたキャラクターなんかも紹介されていてね、僕らはその情報と自分達の環境を照らし合わせて、ここら辺が自分達と上級者の見解が違うなぁとか話し合ったり、丁度このころ社会人成り立てとかで、家にお金は入れていたものの、自分の好きなようにお金を使えたので、仲間とこういう雑誌を読み漁って、見解を述べ合って、喧嘩になって、「じゃあゲーセンで俺の方が正しいことを証明してやるわぁいあぁー!」とかやってましたね~。
『アルカディア格闘ゲームREMIX』は、同じアーケードゲーム専門雑誌・アルカディアから派生した雑誌なのですが、こちらは闘劇が終了し、2008年から盛り上がりをみせた落ち着きを取り戻し、ちょうど衰退していたときに発刊されていた雑誌です。
この頃になると、現在のeスポーツと呼ばれる形にだいぶん近くなっていて、雑誌のゲームの紹介も闘劇魂より掘り下げた内容になっています。
闘劇魂が14冊発刊されたのに対し、アルカディア格闘ゲームREMIXはたったの2冊しか発刊されていていません。
そもそも、格闘ゲームの専門雑誌が発刊されること自体とても珍しいことなので、それだけでも格闘ゲームが好きなら、当時を振り返ることができる一冊です。
個人的に嬉しかったのは、最後に上級者の考えるキャラランクやダイヤグラムが掲載されているんですけど、それが最新のゲームだけでなく、ちょっと昔のゲームだったりマイナーなゲームもやってくれるんです。
例えば、その当時ってKOF13CXも稼働しましたって時に、敢えてKOF11のキャラランクを発表してみたり、あとはエヌアインがあったのも嬉しかったですね。
攻略とか開発裏話とかそういうのだけではなく、雑誌ならではの記事が掲載されているというのは、闘劇魂や格闘ゲームREMIXぐらいなものです。
古本屋で見掛けることはほぼありませんが、もしあったなら即買いしても外れはないでしょう。
■プロゲーマー専門雑誌
●eスポーツマガジン
こちらは、格闘ゲームではなく、格闘ゲームを始め、ゲームのプレイスキルでお金を稼いでいるプレイヤーにスポットを当てた一冊です。
よくスポーツ誌なんかでこういう雑誌を見ますが、まさかプロゲーマーのこういう雑誌が出るとは…。
最初、書店で見かけたときは衝撃でした。
ただ、あんまり人気はなかったみたいですね。いま現在、たったの3冊しか発刊されていません。
僕も、一冊だけ持ってます。それが、上記に掲載している画像です。
内容は、プロゲーマーの紹介とeスポーツの環境について取り上げています。
eスポーツ全体に幅を利かせているので、格闘ゲームだけではなく、FPSやぷよぷよ等の落ちものの紹介もあり、プレイヤー目線の読み物としてはどうでも良い内容も多いですが、環境を知るという意味では良い一冊です。
まさか、たったの3冊で休刊になる(実質廃刊?)と思わなかったので、僕は最後に発刊されたヤツを購入したんですよね。
こんなことなら、梅原やときどの時のヤツも購入するんだった(T_T)
■経済ムック
●まるわかり!eスポーツビジネス
最後は、eスポーツの経済の仕組みを解説したムックをご紹介します。
日本経済新聞から発刊しているだけあって、しっかりした内容となっており、あまり経済に興味のない方にも分かりやすい内容になっております。
恐らく、ゲームを遊びとしての認識のない人の殆どが「ゲームのプレイスキルで金を稼ぐってどういうこと?スポンサー契約とかそういうのは何となく分かるけど、実際どういう風に金が動いてるのか見えてこないわ」という細やかな疑問にしっかり答えています。
経済雑誌なので、ゲーム自体の話やプレイヤーの話、開発裏話なんて当然ありません。
ただ、やっぱりね、僕は思うんですよ。
これだけ、格ゲーもeスポーツeスポーツ騒がれて、自分も素人じゃあるけどプレイヤーとして関わってる。
で、ゲームに興味のない同世代の一般ピープルに「eスポーツってなに?」と言われたとき、知らないのは罪ですよね。
興味がないと言ってしまえばそれまでですが、例えば自分の趣味を認めてもらいたいと思ってて、いま世間に注目されているeスポーツのことについて知らないって、せっかくゲームに興味を持ってもらった人に申し訳ないし、認めてもらうチャンスを棒に振るっている。
知識は武器です。
聞かれたことを説明できること。その説明をもとに見解を述べることができること。これで、相手の考える印象はゴロッと変わります。
大体は、ゲームという主軸があっても、それをもとに何かを成し遂げたいと思うのであれば、それだけではなく色んなことに興味を持たなければならないのですが、まぁ仕事じゃあないですしね(笑)
そこまではしなくてもいいかもしれないけど、せめて関わっていることには興味を持っておくと、世界は変わるかなと思ったり。
その話についてもまた別の機会にするとして、話が脱線してきたので今回はここでお開き!
閲覧ありがとうございました!