446の素人格ゲーブログ

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人物図鑑(39)さばみそ

引き続き、中学生編に出てくる人物の紹介です。

彼とは、社会人になっても遊んでいましたが、彼が結婚してから県外へ行ってしまったので、今は音信不通ですね。

まぁ、なんと言いますか。彼とは、中学生時代からずっとライバル的存在でした。向こうも多分そう思っていただろうし、僕もかなり意識していましたね。

彼とは、事ある毎に衝突し、今考えるとどうでも良いことでよく小競り合いをしていました。

それは、格ゲーでも一緒で、僕の戦闘スタイルが攻めで、彼の戦闘スタイルが待ちだったので、お互いがお互いに認めず、いつもガチンコの勝負をやっていましたね。

当時は、【待ち=ズルい】という考えが僕の中にはあって、実際は相手の防御を崩すことができない僕が悪いのに、その自分の弱さを負けた時は彼の戦闘スタイルのせいにしてました。

彼とは無駄に対戦をしまくりましたが、最初の対戦はKOF98(無印)で、お互い選択するキャラも似てるんですよ。僕は、当時【ヘビィ・D、ラルフ、庵】がメインだったのですが、彼は【アテナ、大門、庵】がメインだったんです。

大将が思いっきり被ってますよね。

で、お互いにコイツとキャラ被るの嫌だとかなって、負けた方がメインのキャラ変えるってなったんですけど、これが実力が同じぐらいだから決着がつかないんですよ。

しかも、らっきょが僕らの小競り合いを面白がって、何故だか行き着けだった個人のゲーセンで、僕らの対戦がちょっとしたイベントになっちゃって、結局恥ずかしいからこの話はなかったことにしようという思い出があります。

高校に上がると、僕は一時期格ゲーを止めていたので、彼との差は一気に開きます。しかも、僕は「あんな下らんゲームは一生しない!」と、今考えるとかなり粋がったことを言ってましたから、高校卒業して、社会人になり、また格ゲーをし始めた時に彼とゲーセンで会った時は顔から火が出る思いでした(笑)

その頃は、メルブラの初代やギルティの青リロが稼働していた時期で、格闘ゲームはちょうど低迷期だったんです。

お恥ずかしい話ですが、当時の僕はあの簡単なメルブラのCPU戦ですら全クリできないほど、腕は錆びていました。

それを見た彼は、まぁ僕を嘲笑(わら)いますよね。

彼は、中学時代の僕の腕を知ってるからなおさらです。「お前、何しにゲームしに戻ってきた?」とまで言われました。

他の人に言われても全く悔しくなかったのに、彼にだけは言われるとめっちゃ悔しかった。

何でかな。そういう風に思うってのが、ライバル意識を持っているってことなんでしょうね。

なので、練習したのですが、古い格ゲーはともかく、メルブラなどの当時の新しい格ゲーは、彼の方がやり込んでいるので全く歯が立ちませんでした。

当時の僕は、リバースビートも知らなかったし、シールド決めてもそのあとどう行動して良いかとかも分からなかったから、はっきり言ってさばみその相手にはなりませんでした。

さばみそは、当時メカ翡翠という地元でも待ちの戦闘スタイルが非常に多いキャラを使っていたのですが、この頃の格ゲーになると、KOFストリートファイターより、待ちながら色んな事ができるようになってますから、1回選択を間違うと、下手したら6割・7割持っていかれます。

それに対し、僕は3割程度のコンボしか持っていません。しかも、隙消しができないから、すぐに差されます。

はっきり言って、勝負してて泣きたくなってきます。

これで、もう1回格ゲー辞めようかなってなったのですが、職場でヒゲリンと出会い、ここでさばみそに何とか勝てるようになり、今度はさばみそがそのショックに耐えきれず、格ゲーをやめる結果となりました。

思い返してみると、彼とは常に意地を張り合ってばっかりで、今でも電話すると、互いに自分の自慢をし合うという背伸びをする間柄です。

まぁ、情けないほど、僕もさばみそも、まだまだ精神的に子供だということですが、1つだけ彼との間柄を修復できるなら、あの時メルブラで彼を倒し、格ゲーを止めさせるキッカケを作ってしまった試合をチャラにできたら良いのになと思います。

やっぱりね、いがみ合ってましたけど、彼の実力は認めていたんでしょうね。それは、彼が格ゲーを止めたあとで分かりました。

ヒゲリンと本格的に野試合に行くようになり、上級者たちと戦うことになると、どうしても待ちを強いられる戦いになることがある。でも、僕はどう待てば良いのか分からなかった。

その時ね、脳裏にふと浮かんだのは、さばみそのプレイだったんですね。

あれだけ嫌いだった彼の待ちのスタイルは、逆を返すとガードが上手いということなんだなと、そのとき始めて分かったんです。

待ちと言っても、さばみその待ちは反撃できるところできっちりダメージは取ってきますからね。

そう。彼は、試合をする上で、メリハリを付けるのが上手かっただけなのです。

それに気付いたのが、彼が格闘ゲームを止めたあとっていうのが何とも情けない話で、願わくばまた格ゲーをやって欲しいなとも思う訳ですが、お互いに丸くなった今は、もうゲームをするよりも世間話をしていた方が楽しくなっちゃって。

たまに飲みに行ったりするのですが、何だか前より親近感を持てなくなったんですよね。

どうして、あの時、僕は彼の良さに気付けなかったのだろうと、今は後悔する日々です。

閲覧ありがとうございました!