446の素人格ゲーブログ

ゲーセンでゲームをするのが大好きなオッサンの日常ゲームブログ!毎週金・土・日更新!!

【第三話】恐怖の平和島(中編)

恐怖の平和島・前編のつづきです。

筐体の前で成す術もなく、僕は口をあんぐりするしかなかった。

画面には、僕が選択したキャラ、シャナが地に伏せ、平和島が勝利ポーズを取っている。平和島の体力ゲージは、全く減っていなかった。

「うむ…。やっぱりこうなったか…」

おじさんは、ベガ立ちしながら、結果が判っていたかのような言い草をし、流石にそれには僕も反論した。

「判っていたなら、なんで乱入しろみたいなこと言ったんですかぁあぁッッ!!」

半泣きする僕に、おじさんは表情を崩さずに言葉を返した。

「いや、無理だと分かってても、もしかしたら446が流れ変えてくれるかもなぁ~と思って。だって、お前ってそういうヤツじゃん」

どういうヤツだよ!

パーフェクトで負けると判っていながら、もしかしたら流れ変えれるかもって、もう意味が分かんねぇッッ!!

しかし、僕の乱入でみんなの何かが吹っ切れたのか、再び何人かの人達が乱入し始めた。

だが、平和島の脅威は変わらず、何をどう工夫しようがきちんと対策を取ってくる。ついに、おじさん軍団は引き出しを出し切ってしまう…。

「みんな、ネタはまだあるか?」

「…もう、何も思い付きませんッッ!!」

「よし、帰ろう」

おじさんの一声で、その場は解散となった。

しかし、ゲーセンを出てすぐの居酒屋で、みんな鉢合わせする事となる。

そう。やはり、みんな悔しかったのだ。

初めて姿を現した平和島に、完膚なきまでにフルボッコにされて、挙げ句追い出されたみたいにゲーセンを後にして、簡単に家路に着ける訳もない。

ゲーセンメンバーが居酒屋に集まれば、そこに平和島の話が産まれるのは必然だった。

「俺のバスケ女がことごとく対処されるなんて…」

「俺のシャナなんか、一回も当たりませんでしたよ」

「その前にさぁ~…」

おじさんと僕が、カウンターで平和島の愚痴を言っていると、その子は突然割って入って来た。その子は、桐乃を操る電撃プレイヤーだ。

「電撃って、あんなに奥深い格ゲーだったっけ!?」

つづく!

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