446の素人格ゲーブログ

ゲーセンでゲームをするのが大好きなオッサンの日常ゲームブログ!毎週金・土・日更新!!

【第五話】ちらちらくん降臨!

ビーバーの勤めるゲーセンで、メルブラをやっていたら、やたらちらちら見てくる人が居た。

年は僕と同じぐらい。30ぐらいだろうか。

わざわざ、僕の視界に入る場所で、僕のプレイをベガ立ちしながらずっと見ている。

(待てよ!この人、CPU戦してたら、隣に座って張りはって来る人じゃね?)

四角い輪郭に、メガネを掛けた、如何にもインテリそうな彼は、僕の仲間内では『ちらちらくん』と呼ばれていた。

ちらちらくんには、一連の行動があり、まず人のプレイを腕を組んで立ち見、そしてそれが済むと隣に座り、頬杖を付いてまたジッと見る。

その奇怪な行動に、一旦席を離れて、居なくなった頃を見計らって、再度筐体に座ると、狙って居たかの如く、隣の席に座り、一緒にCPU戦をやり始めるというー…。

ビーバーの勤めるゲーセンでは、一種の伝説として語り継がれている人物だった。

(うわぁ…。めっちゃ見てるなぁ…)

ちらちらくんは、ベガ立ちを止め、第二段階、プレイヤーの隣に座り、ジッと見るを実行していた。

見られる側の僕としても、あまり良い気持ちはしないが、その前にこの人は一体何が目的で、こういう奇行に及ぶのか、その理由も皆目付かず、僕の中で疑問が生じていた。

ちらちらくんも、メインキャラはシャナ。

CPU戦で競い合うぐらいなら、僕的には対戦をしたいと思い、パフォーマンスとして無駄コンをやってみる。

ちらちらくんは、丁度50円を投入しようとしているところで、ピタリとその行動を止めた。

(おっ!興味を持ってくれたか!!)

僕は、ちらちらくんの行動に嬉しくなり、自分の持っている最高の無駄コンを披露した。

(さぁ!これでどうだ!?)

心の中で、ちらちらくんに問い掛けると、遂にちらちらくんが立ち上がった。

(来るかッッ!?)

構える僕だったが、ちらちらくんは僕の背後に立ち、また腕を組んで立ち見をし始めた。

(第一段階に戻ったよ!)

結局、乱入はしてくれない、ちらちらくんなのでした。

閲覧有り難う御座いました!