今回は、太字で書きます!
転職し、平日休みが多くなった僕は、よく昼下がりのゲーセンに行くようになりました。
昼下がりは、夜と違い、やっぱりエンジョイ勢が多いですね。
身内で騒ぐ学生さん達に、静かに鉄拳7のオンラインを楽しんでいる、僕のようなおっさんゲーマー。それと、多分ニートかな?って感じの、行くと大体いるヤンキー達。
夜と違い、ガチ勢はいないので、僕としては気楽に遊べます。罵声浴びせられたりしますけど、夜みたいにガチじゃなく、みんなネタに走ったりするので、対戦も非常に楽しいです♪
で、一通りやり終わって、満足して鉄拳7を観戦してたんですね。
昼間でも、そこは対戦が盛んなゲーセンです。年端のいかない中学生ですら、僕なんか足下にも及ばないぐらい、技術を極めている。いまは、経験値の差で、オンラインの輩に負けているけど、観てて分かります。ずっと格ゲーやってれば、その子達は必ず強くなる。
最初は、そんな学生さん達を観戦していたのですが、そしたら、とんでもないヤンキーが来て、鉄拳7をやり始めた。
僕は、そのヤンキーの覇気に、すぐ去ろうとしたのですが、そのヤンキーの動かす仁がめちゃくちゃ上手くて、つい釘付けになってしまったのです。
僕が観戦し始めて、ヤンキーもすぐに僕に気付いたらしく、僕をちらちらと見始めた。真剣勝負に、ギャラリーの視線は邪魔でしかありません。僕も、それは分かります。でも、目を離すことができなかった!
だって、スティーブの攻撃をことごとく潰すんだぜ!
こんな素晴らしい試合、土曜の夜でもなかなか観られない!これを逃がしたら、ゲーマーとして名が廃る。こうなったら、僕も覚悟を決めます。なにかヤンキーに言われたら、「すみません、すみません」と謝りつつ、最後はジャンピング土下座です!
最初は、【牽制ステップ入ればコンボダウンさせの起き攻め】という、基本の型を取っていたヤンキーですが、途中からなんか様子が変わってきた。
変なところでダメージを喰らうんです。それで、ラウンドを取られ、最終戦になり、ヤンキーは大ピンチに!
負けるなヤンキー!僕は、心の中だけでエールを送ります。どちらも、【牽制ガード】の硬直した試合が続きます。
ヤンキーの仁は、既にレイジが発動しており、1つの牽制を間違えば、スティーブの避けからパンチのみで終了です。ヤンキーの仁は、どうにか怯み技を当てたいところ。そうすれば、ヤンキーもそこから6割のコンボを叩き込めるので、スティーブを沈めることができます。
そして、運命のとき。ヤンキーの仁は牽制当てたは良いものの、そのあと隙の大きな技を出してしまい、スティーブはその間にヤンキーの仁のふところに潜り込んでしまった!
しかし、ヤンキーの仁は、そこでレイジアーツを発動ッッ!!
まっ…まさかのぶっ放しだとぉおぉおッッ!!
上級者同士での対戦になればなるほど、ぶっ放しほど危険な行為はない。何故なら、見てガードできる上に、そこからの戦況は更に厳しくなる。それを分かっていて、ヤンキーはやってのけたのです!あの絶体絶命の状況で!!
まさかの行為に、さすがのスティーブもそこまで読んでおらず、仁は見事デビル仁へと変身し、スティーブを葬りました。
その男気溢れる行動、そして結果まで残したヤンキーに、僕が感動していて、口をあんぐり空けていると、ヤンキーはまた僕の方を向き、ニヤリと笑った。
まるで、こう言うの好きでしょ?と言わんばかりに!
くっ!あの隙のある技を出したのは、スティーブを誘っていたというのか!
素人ゲーマーの僕の心理をよく読んだ、ナイスパフォーマンスだ!参りましたッッ!!
閲覧ありがとう御座いました!