ということで、今回のスト2編集部は、アンドリューをいきたいと思います。
スト2編集部では、僕が格闘ゲームのキャラクターを使い、自分の偏見で物語を書いています。そういうのを不快に思われる方は、閲覧をご遠慮お願いします。
■それでは、ここからスタート⬇
ここは、スト2キャラ達が格闘家を辞めて、出版社に勤めているというifの世界。格闘家を引退して、格闘家達を独自の目線で取材して、世の人々に知ってもらおうと決意したリュウは、雑誌の編集長となり、日夜スト2キャラクター達と仕事に励んでいた。
ー1ー
芸能担当ケン(以下ケン)「ふぅ。緊張するぜ」
リュウ編集長(以下リュウ)「何が緊張するんだ?ケン」
ケン「あぁ、リュウか。実は、このあとアンドリューのインタビューが控えてるんだ」
リュウ「え!?アンドリューって、あのイケメン市長のか?」
ケン「そうだぜ」
リュウ「よく取材受けてくれたな。あの人、忙しくてなかなか取材を受けてくれないって話を聞いたぞ」
ケン「まぁな。だから、俺も取材を受けてくれたときは驚いたよ」
リュウ「何時からだ?」
ケン「11時からだ。おっと!もう行かなくちゃ」
リュウ「頑張れよ」
ケン「ありがとよ」
リュウ「………」
ケン「…………」
リュウ「なんか、いつもならここら辺で誰かの邪魔が入るんだけどな」
ケン「俺も同じことを考えてた」
リュウ「今日は、春麗もキャミィも出払ってるからな」
ケン「なるほどな。つーか、こんなに会話が成立するのも久し振りだな」
リュウ「とりあいず、今日はスムーズに仕事が終わりそうだな」
ケン「あぁ。チャチャッと終わらせてくるわ」
リュウ「おう!頑張れよ」
ー2ー
ケン「資料はこれでよし、と。あとは、アンドリューさんをお待ちするだけだな」
???「待っていたぞ、アンドリュー」
ケン「…え?」
???「貴様か、ケン!紛らわしい真似をするな!」
ケン(嘘だろ。またサガット副社長がいる)
サガット副社長(以下サガット)「何用だ?ケン。ノックもせず、礼儀も知らんようだな」
ケン「というか、この会議室は私が先日許可をいただいたものでして。副社長こそ、こちらで何をされているのですか?」
サガット「見てかわからんか?」
ケン「分からないから聞いているんです」
サガット「アンドリューが来ると聞きつけ、待っているのだ」
ケン「(邪魔だよ!)副社長。今からそのアンドリューとインタビューをするんです。できれば、席を外して頂きたく思います」
サガット「ほう。帝王であるこの私を貴様は邪魔者扱いするか。良い度胸だ」
ケン「(分かってるなら早く部屋から出ていってくれよ。だいたい何が帝王だ。何年前の話してんだよ。アドンにタイトル取られてそれ以降、そんなに活躍してねーだろ)いえ、そういう訳ではありませんが、こちらにいてもどのみちアンドリューと込み合った話はできないかと」
サガット「…確かに、私はアドンにタイトルを二度も奪われた。だから、帝王という称号を使用すること自体、おこがましいのかもしれん。だが、ファンが私のことを帝王と呼んでくれる限り、私は帝王であり続けなければならんのだ。それが、応援してくれるファンへの礼儀でもある!」
ケン「……え?」
サガット「ちなみに、その応援してくれているファンの一人がアンドリューくんだ。なので、私はこの部屋から外へ出るわけにはいかんのだよ」
ケン「もしかして、副社長ってば俺の心を読んでる!?」
???「それは、ムエタイを現役でやり続けているからこそ身に付けた技なのかもしれません」
ケン「え?」
サガット「待っていたぞ、アンドリューくん」
アンドリュー市長(以下アンドリュー)「お久し振りです。帝王。失礼、ケンさん。ノックをしても返事がなかったので、無礼を承知しつつ、部屋に入らせて頂きました」
秘書リチャード(以下リチャード)「それでは市長。時間は10分ほどしかありませんので、手短にお願いします」
アンドリュー「分かっているよ」
サガット「ではケンよ。さっそく取材を始めたまえ」
ケン「え、あぁ、はい」
アンドリュー「………」
サガット「………」
ケン「………(やりにくいなぁ)」
アンドリュー&サガット「気を配る必要はない!ドンと思ったことを質問すれば良い!」
ケン「君たち、本当に何者?」
ー3ー
ケン「それでは、さっそく質問させて頂きます。アンドリューさんは、もともとイケメン俳優だったのに、どうして芸能界をやめて政界へ行こうと思ったのですか?」
アンドリュー「よく聞かれる質問ですが、これはハッキリした理由があります。帝王のタイガーアッパーカットをこの目で見てしまったからです」
ケン「………。は?」
サガット「タイガーアッパーカット。深く腰を落とし、そこから拳を突き上げ宙に跳ねる。私の必殺技だ」
ケン「いや、それは知ってますよ。ただ、それとアンドリューさんが政界へ入ったことは関係ないじゃないですか!」
アンドリュー「これは失敬。順を追って説明します。私は当時、俳優として生きていくことに悩んでいました。自分の演技に限界を感じていたのです。そんなとき、ムエタイのタイトルマッチのポスターを目にし、何気なく帝王の試合を目にしたのです。当時、帝王はタイガーブロウというジャンピングアッパーの技を弟子であるアドンに見切られ、絶体絶命の状況に陥っていました。どんな手を使ってもアドンに全てかわされてしまう。その時です。帝王は、拳に素早く気を乗せることで、タイガーブロウからタイガーアッパーカットという現在でも破ることの難しい必殺技を編み出したのです」
ケン「は…はぁ」
アンドリュー「絶体絶命の状況から次の一手を諦めずに考える。その帝王の姿勢に感銘を受け、私は政界へ入ることを決意しました」
ケン「(それだったら、俳優として演技をもっと磨くべきじゃなかったのか?名が売れてる俳優が政界へいくって、続けれるかどうか迷っていた仕事から逃げてコネで違う職場へ行くわけだから、ある意味逃げじゃん!サガット副社長の逆境から考えて新しいものを作る精神と思いっきり真逆の行動を取ってるじゃん!)…なるほど」
サガット「確かにその通りだ、ケン。アンドリューは、確かに俳優という仕事から逃げた。だが、自分でできることを探し、社会に貢献できる道を探したと考えれば、ただ逃げたのではなく、第二の人生を切り開いたとも言えるのではないか?安易にその人のことを決めつけるのは良くないぞ。色んな視点から人物を観察してこそ、真実というのは伝えることができるのだ」
アンドリュー「帝王にそう言って頂けるとは嬉しいです」
サガット「私は別に貴様を助けた訳ではない。思ったことを言っただけだ」
ケン(駄目だ。コイツら俺の心を全部読みやがる。ここからは無心でインタビューしていこう)
リチャード「アンドリュー。時間です」
アンドリュー「あぁ。分かっているよ。リチャード。では、今日は楽しい一時(ひととき)をありがとう。また、いつでも呼んでくれ」
ケン「え?あっ、ちょっと待って!」
サガット「…行ってしまったな」
ケン「結局、タイガーアッパーカットの話しかしてねぇ…」
ーENDー
■感想
ということで、今回はアンドリューとサガットを軸に置いた話を書いてみました。
物語を書くとき、その前に紹介したキャラクターから1体をゲストにするというのを自分のルールにしているのですが、幻庵師匠とうっきょんだったら、アンドリューが一番動かしやすいかなと思い書いたのですが、書いてみるとそうでもありませんでした。
僕の中では、春麗とキャミィのコンビが一番書きやすいです。
検索ワードでこの2体が同時に引っ掛かるのも、【自分が書きやすい=読んでくれている方に僕の伝えたいことが伝わっている】からかなぁと勝手に思っています(笑)
まぁ、僕のブログ内検索で、春麗VSキャミィって言ったら、スト2編集部ぐらいしか書いてることありませんしね。
サガットは、副社長という設定なので、社長や部下をフォローするNO2というのを頭に入れたとき、人の行動を先読みできる人というイメージが頭に浮かび、もうちょっと大袈裟にして『人の心を読める人』という設定にしました。
ただ、これはまだ初めて書いたので、どう書いていくか、まだ固まっていません。
素人なりに、ケンの表と裏の性格のギャップを表現して、サガットがそれを拾うという形を取りたかったのですが、そもそもケンがあんまり黒くないことに気付きました。
ここら辺、ローズでしたら面白いかなとかふと思ったので、何か思い付いたら、今度はサガットとローズで書いてみたいと思います。
閲覧ありがとうございました!