ヒゲリンとKOF13CXの身内戦をしていたら、後ろから観ていた若者達に「オッサン二人が格ゲーしてる。予想以上にキツい光景だ」と言われた446です。
おっさんつっても、オラまだ31だからね。その作業着の年期からするに、君たちとオラの年ってそんな年変わらないからね。
おっさんが格ゲーをやって何が悪い!
でもね、ふと思い返すとそんなことを言われるようになった年なのかと少し悲しくなってきます。
僕の地域だけかもしれないけど、ゲームセンターって時間によって年齢層が変わるんですよね。
僕の地域では、休みの時だけしか行ってないので何とも言えませんが、朝から昼にかけては学生さん達が多くて、夕方から夜にかけては社会人のオジサマ達が多くなります。
まぁ、最近はヒゲリンも僕も夜のお仕事が多くなり、朝から遊ぶことが多くなったから、必然的に学生さんの中にオジサン2人が混ざるという光景が端から見るとできるワケですね。
昔は、学生だった僕らがオジサン達がゲームをする光景を見て、後ろ指を指していたのが、今度は僕らが後ろ指を指されることになる。
時というのは、無情だということを改めて思い知らされました。
観戦された関係でもう1つ。これは、題名とは関係のない話になるのですが、僕が1人でゲーセンに行ったときの話です。
その日は、平日の中日だったので、学校をサボった学生も居なかったし、日曜振り替えの社会人が来店しているというわけでもなく、のんびりCPU戦ができる日だったので、CPU戦でメルブラのロアのコンボ練習をしていたのです。
まぁ、正直色んな人にフルボッコにされたあとの練習だったので、気持ち的に萎えていたので、練習も集中力が散漫になり、自暴自棄に陥っていたのですが、そんな時にまさかの観戦者が現れたのです。
しかも、カップルだったので、「また俺は、彼氏の自己顕示の道具に使われ、フルボッコにされて、おっさん弱ぇえぇ」とか罵られるのか、と半分泣きそうになっていたら、追い打ちを掛けるように、彼女が「このオジサンヤバい!めっちゃヤバい!ヤバい!」とか言い始めたので、更にドキドキが増して来た。
最初は、僕がメルブラをプレイしていることに対しての『ヤバい』なのかなと聞いていたのですが、どうやら彼女の方も少しだけメルブラという格ゲーの内容を知っていて、ゲームの内容について話していたので、僕は勝手に称賛の意味での「ヤバい」だと捉えました。
まぁ、見ず知らずの人とは言え、称賛されることに対しては、悪い気はしません。女の子ですしね(笑)
でも、その彼女の隣に居た彼氏というのが、僕には見覚えのある人物だった。
コイツ、俺と同じロア使いで、充電を完璧にこなしてくるヤツだ!
充電というのは、メルブラでクレセントムーンスタイルのロアを使うなら覚えなければならない必修テクニックなのですが、実を言うと僕はそれができない。
事実、練習していたのも、基本コンボに毛の生えたものと地上からEXしてアークドライブに繋げるとかショボいものでしたから。でも、万年初級者の僕には、それぐらいのつまらないコンボでも、対戦では大事なダメージ源なので、できるコンボを確実にやるという練習をしていたのです。
まぁ、つまるところ僕がいくら彼女に良い意味でヤバいと言われようと、隣に居る彼氏は僕の実力が分かっているワケです。
446(コイツ)のレベルは鼻くそだと!
久し振りでしたね。練習中に帰りたいと思ったのは(笑)
この彼氏には、何十回と狩られたことがあるので、やるなら一思いにやってくれと思っていたのですが、彼氏は腕を組んだまま、興奮する彼女の説明を黙って聞いるだけでした。そして、ときおり彼女が「あそこから何であの技が入るんだろう」という疑問に優しく解説します。
こっ…この彼氏、めっちゃクール!
これは、考え方の問題でもありますが、男っていうのは大抵彼女の前では良い格好をしたいものです。僕もそうですし(笑)
学生カップルとかが僕のプレイを見て、彼女の前で「このオジサンぐらいのレベルなら楽勝だぜ。見てろよ」とかよく言ってますが、言いたくなる気持ちは分からなくもないんです。
ましてや、彼女が称賛してる男を倒せば、ゲーマーの彼女なら自分に対する株はかなり上がるでしょう。
年齢層が低くなればなるほど、相手に舐められたくない・良い格好をしたい、という気持ちは強いでしょうし、僕の地域のゲーセンでは、家族連れの僕と同じぐらいのオジサンゲーマーが息子や嫁さん連れて『それ』をやりますからね。
そんな人が多い中で、この彼氏はそれをすることなく、彼女の問いにだけ優しく答え、僕のプレイも「この人はエリアルの繋げ方が上手だね」と褒めてくれた。
フルボッコにできる相手に対し、乱入して自分の腕を見せ付けることをせず、背後からイヤミな解説をしてくるワケでもなく、本来、観ていると腹が立つであろう格下の僕のプレイに尊敬の念を抱き、彼女にゲーム内容を解説するその姿は、まさにゲーマーの鏡です。
まぁ、どこの世界もそうですが、人間性を疑うようなどうしよもないマナーしかできない人が居る一方で、こういう素晴らしい人間性を持つゲーマーが居ることが僕は素直に嬉しく感じました。
対戦は別物ですから、また対戦することになれば、僕はボコボコにされるのでしょうが、そのときに僕は彼に聞いてみたいと思います。
君は、ゲーセンの店員さんかい?
閲覧ありがとうございました!