最近は、トラブルのもとになる、プレイヤーに不快な印象を与えるなどの理由から、挑発自体システムに実装されていない格闘ゲームが多いですけど、昔は挑発で場が和やかになったりしたものです。
そんな、最近は忘れられつつある挑発について、今回はご紹介したいと思います。
■挑発伝説(ダン)
■挑発神話(ダン)
格闘ゲームで挑発と言えば、この人を紹介しない訳にはいかないでしょう!
トップバッターは、ストリートファイターゼロ3から、ダンの挑発伝説と挑発神話をご紹介します。
挑発と言えば、だいたいがスタートボタンを押して発動するぐらいの、通常技と同じ感じで軽く発動できるものが多いですが、驚くべきことにこの挑発にはちゃんとしたコマンドが存在します。
しかも、それだけではなく、パワーゲージを消費するのです。
つまりは、上記で紹介しているこの2つの技は、超必殺技扱いなんですね。
「んなこと言ったって、技が挑発てある以上、対人戦で使う人なんて居ないだろう」と思われる方もおられるかもしれませんが、ダンの挑発は、寧ろ対人戦の時に使われる事が多いです。
ダンの挑発には、暗黙のルールが存在しまして、それは何かというと『ダンが挑発を発動したら、挑発が終わるまで、それを見なければならない』ということ。
もし、これを知らず、相手を倒したとしたら、それはある意味マナー違反になります。
それくらい、ダンの挑発というのは、有名な技なのです。
対人戦というのは、常に勝敗がつきまとうので、勝者が居る一方で、絶対に敗者が存在します。つまり、全ての人が笑ってゲームを楽しめる訳ではないのです。
勝った人は、優越感に浸れるでしょう。しかし、負けた人は気持ちが沈み、劣等感に苛まれます。
そんなとき、誰かがダンで挑発伝説をすると、みんなの気持ちが和やかになるのです!
ダンの挑発伝説には、何度も救われました。
もともと、開発者も対戦のギスギスした場の雰囲気を和ませるために作ったらしいので、ダンの挑発はやらなきゃ意味がないって気もします。
ただ、知らない人も居るので、挑発伝説をやったりするときは、知り合いばっかりです(笑)
■挑発(ジョー東)
ジョーのこの挑発、本当に好きです。
これぞ、挑発って感じがします。
最近の挑発は、相手を逆撫でするような表現の他に、少し格好付けた感じの演出が多いので、素直にこういう笑える挑発は好きです。
この相手を小馬鹿にしながらも、自分も馬鹿やってる感が好きなんですよね。
なんたって、対戦中にこんなことするんですから。
された側も、怒りを忘れて、クスっとなってしまうのではないでしょうか。
■気合い溜め(ガンジャック)
気合い溜めは、鉄拳公認の挑発ではないのですが、状況によっては挑発になると言うヤツです。
気合い溜めは、本来強化技に当たるのですが、隙が大きく強化技としての利用価値があるのはごく一部のキャラしかいません。
そのため、対人戦であまり使われることはないんですね。
で、この技の挑発というのが、相手を倒したあと、気合い溜めをするというもの。ギルティアクコアで言う、倒したあとの一撃必殺準備みたいなものですね。
だって、倒したあとにそんなことする意味ないでしょう?
例えばこれが、コンボのパーツに気合い溜めが入れれて、倒したあとも気合い溜めまで繋げてしまったというなら、意味も分からなくないですよ。でも、パーツに組み込めないどころか、相手が倒れたあとにやりますからね。
バーチャの死体蹴りと同じぐらい、マナー違反の挑発です!
でも、最近のプレイヤーは素晴らしいですよ。顔の見えないオンライン対戦で、素人相手に気合い溜めする人は随分少なくなりました。
僕がやってたときなんか、よく気合い溜めをされたものです。最初はその意味が分からなくて、サラブレッドに「コイツ、ナメプしてるね」って言われて、初めて挑発行為だということが分かりました。
あの頃に比べれば、今の中・高生はしっかりしてますよ。
この年って、一番人に舐められたくない時期じゃないですか。だから、粋がって、ついつい自分のプレイを認められず、マナー違反に走ったりするものですけど、最近の学生たちは自分のプレイに真摯ですもんね。
オンライン対戦してて、未だ読みがハズレて「くそっ!」と呟いてしまう僕とは大違い(笑)
彼等を見習い、僕ももう少し精神的にも大人なプレイを心掛けよう。
■武器捨て挑発(リムルル)
さて、次はサムライスピリッツ天草降臨から、リムルルの武器捨て挑発をご紹介します。
武器捨て挑発は、普通の挑発や勝ち挑発と較べても、かなり酷い挑発の部類に入ります。
というのも、武器捨て挑発は、するだけで自分にとって不利益なことしかないのです。
サムスピは、武器を使った対戦格闘ゲームですから、武器を捨てるとキャラクターの性能が著しく低下します。更に、武器を持っていないと、通常技ですら削られてしまうので、防御力も相当に低下するのです。
余程レベルが離れてないと対戦では使用できない技なので、さすがに僕は対人戦でこれをやる人を見たことありません。
挑発してて、負けたら恥ずかしいでしょうしね。
■挑発(リョウ・サカザキ)
最後は、龍虎の拳2からリョウの挑発をご紹介します。
驚くべきことに、龍虎の拳2ではスタートではなくDで挑発を出すことができます。しかも、この挑発は相手を逆撫でする以外に、ちゃんとした効果を持っていまして、相手の気力ゲージ(龍虎の拳では必殺技を使うのに専用のゲージを使う)を減らすことができるのです。
まぁ、現代で言うならスト3サードみたいな感じですかね。あれも、挑発すると攻撃力が若干上がるなどのキャラ別に効果がありましたし。
この頃は、挑発にもちゃんと意味がありました。
さて、とりあいず僕の好きな挑発を並べてみましたが、如何だったでしょうか?
挑発と言うと、あまりイメージか良くないですが、マナー違反をしなければ、楽しく使えるシステムだと思います。
たまには、趣向を変えて、色んなキャラの挑発を見てみるのも楽しいですよ♪
閲覧ありがとうございました!