■時代軸
『ヴァンパイア』
※『』内は、今回紹介する物語
■物語
我ら人間がモンスターと呼び恐れる闇の住人たち、『ダークストーカーズ』。彼らの世界は、互いに干渉することなく、適度な秩序が守られていた。が、ある夜突然『謎の思念』があらわれ、彼らの意識下に呼び掛ける。「闇に生きるものたちよ、我のもとへ集え」その声の主が誰なのかは分からない。ただ彼等はすぐさま確信した。この戦いが、ダークストーカーズの歴史をかけた、壮絶なものになることを。運命に導かれた10人の戦士たち。かつてない激しいバトルが始まる……今夜!
(ゲーメスト10月30日号増刊ヴァンパイア P3参照)
■感想
これだけワクワクする感じで物語の序章が始まるのに、ラスボスがロボットと宇宙人っていうのが、どうも納得いかないんですよね。
どうも、446です。
この時代の格闘ゲームって、けっこう設定があやふやなのが多いのですが、このヴァンパイアはしっかりした設定がされています。
ただ、中ボスがロボットでラスボスが宇宙人というが僕のなかで納得いかない!
ダークストーカーズと呼ばれる闇の住人たちが、ドラゴンボール風に言うと、ピッコロみたいに見知らぬ誰かがダークストーカーズの心に語りかけ、「よっしゃ!なら、みんなでいっちょ戦いましょうか」というのが本作のお話。
僕は、幼心にこのあと闇の住人達にはどんな運命が待ち受けているのかな?きっと、呼び掛けたヤツには何か思惑があって、壮大な計画があるんだろうな。
これからどんな風に物語が展開するんだろう、楽しみだ。と思っていたら、ラスボスではまさかの宇宙人登場ですよ。
■ダークストーカーズに呼び掛けた宇宙人・パイロン⬇
しかも、このパイロン。恒星や惑星を物凄い力で引き寄せ、自分の指の周りをぐるぐる回らせることができるんですよ。その時点でね、ダークストーカーズには勝ち目がありません。
だって、ダークストーカーズは地球の中で戦っているのですもの。対してパイロンは宇宙規模です。
無理でしょうッッ!!
この、まさかのドラゴンボール的展開に当時はビックリしたのですが、各キャラクターのエンディングを見ると、その宇宙規模の強さを持つパイロンを、みんな楽々と倒しているのでさらにビックリです。
デミトリなんかは、パイロン倒して祝勝会を挙げてるし、モリガンはパイロンを倒してそのあと生気を吸いとっています。
子供心にモリガンのエンディングは恐いものがありました。
生気を吸いとるシーンも印象的でしたけど、もっと恐かったのが最後のワンシーンでモリガンが画面越しににこりと笑うシーンがあるんのですが、その不気味さといったらなかった。
もうね、ヴァンパイアでモリガンは全クリしないって思いましたね。
当時は、恐くて眠れませんでした。
ちょっと的のハズレた話になりますが、僕は洋画よりも邦画のホラーの表現の方が苦手で、残虐描写があるものよりゆっくりと人を追い詰めていくホラーの方が苦手なんです。
そういう意味では、モリガンは最も苦手なタイプで、弄ぶだけ弄んで、最後は自分の栄養にしちゃうんですから、考えたら恐ろしいモンスターですよね。
まぁ、それがサキュバスってものでしょうけど。
さて、半分モリガンのエンディングの感想になってしまいましたが、このようにヴァンパイアは設定がしっかりしているので、ショートストーリーを読んだあとゲームやって、エンディングを見て自分なりに色々想像してみるというのも楽しいと思います。
まぁ、もし時間に余裕がおありの方は、懐かしのレトロゲームに触れて、ヴァンパイアの世界に浸ってみてはいかがでしょうか?
閲覧ありがとうございました!