これを更新する頃には、もう夏も終わるのでしょうが、僕がこのブログを作成しているときは、まだセミ達がミンミン鳴きまくっているので、早速この話題をいってみたいと思います。
怖い話と言うと、幽霊や妖怪、はたまた宇宙人みたいな未確認生物のことを想像します。
ようは、人間って自分の理解の範疇を超越したものに恐怖するんでしょうね。
では、このことを頭に入れてもらい、話を進めさせてもらいます。
まぁ、これは僕が古本屋でバイトをしているときのお話です。
そこは、別にいわくつきとかそういうのは全くなく、正直幽霊とかとは無縁の場所でした。
僕は、そのとき遅番で、締め作業をしていたのですが、先輩が深夜番組を観たいから早く帰りたいと仰ったんです。
まぁね、僕もその前の日に早く帰ったので、「いいですよ、あとはやっときます」と言った訳です。
ただ、その時の先輩は異様に早く帰ったので、おかしいなとは思いました。
遅番は、零時に店を締めるので、そこからレジ点して、日報書いて、清掃して帰るという単純なもの。
まぁ、ゆっくりやっても30分あれば終わります。
僕は恐がりなので、一人のときはセコムするまで、いつも電気全開で作業をしてました。
で、レジ点して、プログラム終了して、日報書いて、部屋掃除して、最後にゲームのデモを流しているので、そのテレビを幾つか消して、よし!セコムして帰るべー。
と思い、電気を消したらー…。
消した筈のテレビがパッと付く!
プログラムを終了した筈のPCが起動する!
トイレの電気がついたり消えたりする!
もうね、「は!?」ですよ。
不思議なものでね、最初は人間驚かない。
それよりも、誰かいるのかな?って考えるんです。
僕の勤めていた古本屋は、けっこうフレンドリーだったので、誰かが隠れてて脅かすなんてこともよくあった。
隠れれる場所なんて決まってるから、大体物音でバレて見付かったら、ゲームの対戦会みたいなね。
だから、今回もそうだと思ったんです。
でも、誰もいないー…。
しょうがないから、もう一回締め作業して電気消して、セコムかけると、また同じようにPCついたり、テレビついたり、トイレの電気がついたり消えたりする。
ここで僕が思ったのは、あぁ先輩を見付けれないだけなのかな、と思ったんです。
セコムしたことある方ならご存知かと思いますが、人が部屋に居るとセコムは掛かりません。侵入者居ますってなります。
で、すぐにセコムの会社に情報がいきます。
こういうときは、一回セコムしてみようってなるんです。
最悪、侵入者居ますってなって、会社に情報がいったら、電話して「セコムかけるの失敗しました」と一報入れれば良いのでね。
とにかく、心のどこかでそうなると、誰かが居るというのが分かりますから安心するし、セコムをかけたんですね。
そしたら、普通にセコム掛かっちゃったんです。
…そこで帰れば良かったんですけど、まぁ気になるじゃないですか。
スッキリしませんよね?
もうね、僕の頭の中では「どういうことや?」となって、セコム解除して調べるの一択しかなかったんです。
で、開けて電気付けたら、パソコンは起動して消えて、また再起動になるわ、テレビはついたり消えたりするわ、トイレの電気なんてね、「お前、帰ったやろうが、調子ノンなぁあぁー」と言わんばかりに、激しくついたり消えたりしてましてね。
なんかね、見た感じセコムを僕がかけたことに対して、見えない誰かが怒っている感じがしました。
でね、人間恐くなると、次にどういうことをするかっていうと、怒鳴るんです。
誰も居ない店内で、僕は「誰かおっとや!コラァ!!」って叫びました。
正直ね、丸顔の眼鏡かけた、いかにもオタクなオッサンがそんな怒声を発しても、幽霊だってビビりはしないことぐらい分かってるんです。
ただ、ここまで追い詰められると、自分を安心させるためには、人間強がるしかないんですね。
週刊チャンピオンという漫画雑誌にバキという漫画が連載されていますが、そこに「強さの最少単位は虚勢を張ること」とあります。
あとから思いましたけど、この経験をしてからはまさにそうだな、って思いました。
よく、人形が凶器持って人間を襲うっていう映画がありますけど、実際あぁいう場面になったら、背中向ける人ってそんなに居ないと思うんですね。
どっち道殺されるなら、生き残る方を人間は選ぶと思うんです。
背中向けたら隙だらけですからね。
人形だって人を刺し放題です。
それに、逃げる余裕もないと思うので、叫びながら向かっていくっていうのが僕の選択でしたね。
で、レジをポチポチやっても、テレビパチパチやってもどうにもならなかった。
トイレはね、恐くて近づけませんでしたね(笑)
こうなると、どうしていいか分からず、店長に電話するしかなくなります。
すると店長は、「あぁ。それね、周波数が合うと、自動的についちゃったりするのよね。気になるなら、コンセント抜いとけば?」という、何とも軽い指示&回答!
僕も、それは知っていましたが、そもそも周波数があっても、パッと電源がついたりすることはあるけど、ついたり消えたりすることってある!?と思いながら、もしコンセントを抜いてもついたり消えたりしたらどうしようという恐怖の中、でもそのままにしとくわけにもいかないので、僕はコンセントを抜きました。
すると、止まった!
まぁ、トイレはついたり消えたりしたままでしたけど。
僕は、配電盤がどこにあるか知らなかったので、配電盤を止めればトイレの電気も止まるだろうとその時は思ってました。
次の日。先輩は、僕の顔を見るなり、いきなり号泣して、「ごめん、逃げて悪かった」と謝ってきました。
まさか泣いてくるとは思わなかったので、「いや、ビビりましたよ。でも、この通り無事だったので」と笑い飛ばしたら、先輩が「トイレ、ヤバかったやろ…。配電盤消しても、ついたり消えたりしたもんな」とか言うじゃありませんか!
不思議なことに、二人居るとそういう現象にはならなかったので、それからは必ず二人で締め作業して帰るっていうね。
今も、その古本屋に行くと、先輩が居るのですが、店内改装されたから、もう大丈夫なのかな?
実は、その後を恐くて聞けない僕が居る。
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と言うわけで、ここからは格ゲーに纏わる怖い話。
怖い…というのはないので、これどうなってたんだろうなぁ~みたいな、僕にとって不思議だった話をいきたいと思います。
僕がゲーセンに通っていた時代って、携帯電話もまだ出始めたばっかりで、普及したのは高校のときぐらいだったから、ゲーセンで出会った人というのは、ゲーセン内でしか遊ばないし、住んでる場所や名前、通っている学校、または職場なんていうのも一切分からなかった。
でも、学生だったら下校時に制服でゲーセン行くし、仕事してる方だったら作業着やスーツで来店されていたので、大体あぁこの人はどういう人なんだなっていうのは予想できた。
しかし、一人だけ何者か分からない人が居たのです。
その人は、年中カッターシャツに長ズボンで、夏は腕捲りしてゲームをしてました。
見た目はガリ勉で大人しそうですが、対戦になると気性が荒くなり、負けそうになると「なめとっとやぁ!」が口癖でした。
まずね、学生の僕が思ったのは、年は幾つなんだろうってこと。
僕は学生だったので、夏休みなんかは友達と毎日のようにゲーセンに通ってました。
当然、平日は大人は仕事をしているので、早くても夕方ぐらいからしか来店しません。
しかし、そのカッターシャツ男は平日もほぼ毎日来店していたのです。
じゃあ、学生なのかなって思うでしょ?
でもその人、学生とは思えないぐらいシワやたるみがありまして、まぁ白髪もちょこちょこ見受けられたんです。
その頃、僕らの間では『ニート』という言葉が出始めた頃で、平日から居る彼はニートというアダ名が付いたのです。
そこで、二つ目の謎。
ニートと言えば、家でもずっとゲームをしているイメージが昔は定着していました。
今は、ネオニートなど、ニートにも様々な種類があるようですが、僕が学生の頃は『ニートは家で親に面倒見てもらいながら、一日中引き込もってゲームしてるから、とにかく強い』というイメージがあった。
でも、その人はお世辞にも強いという人ではなかった。
学生だった僕らですら、大抵の格ゲーでフルボッコにできましたからね。
そんな学生の僕らに逆ギレして叫ぶ感じですよ。
となると、ゲーム触ってるけど適当にプレイしてるから弱いのかなってなるんですけど、格ゲーの知識は僕らよりもあったんですね、これが。
当時、KOFという格ゲーが流行ってたんですけど、KOFにはジャンプが4種類あって、その事実を僕はニートさんから聞きましたからね。
あまりにも謎すぎて、遂に僕らは聞いたんです。
「お年っておいくつなんですか?」
するとニートさんは、「幾つに見える?」と飲み屋のノリで聞いてきます。
「分からんから聞いてるんだろが」とイラつきながら、少し気を利かせて、「20歳ぐらいですか」と僕が言ったら、ニートさんは大笑いしてこう答えたんです。
「俺、65よ」
その瞬間、みんなは冗談だと思い笑うも、ニートさんが保険証取り出して、僕らに生年月日を見せて、みんな凍りつきました。
ガチで65歳なんですね。
僕らのつけたアダ名は大変失礼なことで、もうね、家族の責任を果たし、セカンドライフを横臥中の方だったんですね。
…いやね、今でも僕は納得できない。
僕も、いま三十路後半を走り出しましたが、目のたるみや頬のコケ、白髪が目立ってきました。
今の僕でそれなのに、その倍を生きた人が今の僕と同じ感じなんて納得できない!
どうやったら、あんな若作りできるんだー!
教えてくれぇえぇー!
そこでヒゲリンが一言、僕に言う。
ストレスがない世界へ行けば、人は若作りできるのさ。
そんな世界、この世にあるのか?
それでは、またお会いしましょう!
閲覧ありがとうございました!