ということで、前編の続きです。
工場の倉庫を改装したゲーセンを後にした僕達一行は、次に市街地のアーケード街の地下にあるゲーセンを目指しました。
そこは、僕等と同じぐらいの年の野郎2人で経営していたゲーセンで、そこそこ格ゲーの実績があり、地元では有名プレイヤーで、僕等もその当時はその噂を聞き、足を運んだのでした。
当時は、僕等も20代前半で、ようやく仕事を任せられて、眼前にある作業やノルマに追われ、とても周囲を見渡せる状況にありません。てめぇの仕事でいっぱいいっぱいの中、彼等は自分達で自分の好きな事で経営している。
社畜の僕等からすれば、羨ましいことこの上なし!でした。
僕等の嫉妬の対象でもあり、そして憧れでもあったあのゲーセンは、今も存在するのか。
ここ10年、丁度eスポーツというジャンルが出来た頃あたりから、彼等の名前をあまり聞かなくなったけど、そもそも全国的にはあまり有名ではなかったので、僕等としては存続しているだろう!と大きな期待を込めて足を運ぶことにしたんです。
そして、市街地のアーケード街に到着。
しかし、そこは僕等の知っている市街地ではなかった。
まぁ、元々都会のその場所は、田舎みたいに大きく景色が変化することはございません。でも、お店はごっそり変わってた。
僕等が知っているそのアーケード街は、僕のような二次元大好きなオタクが寄りたくなるようなお店がいっぱいあった。そして、そんなアニメやゲームのグッツ、カードショップが立ち並ぶその地下にゲーセンがあったんです。
しかし、眼前に広がっていたのはめっちゃお洒落なカフェだった。
オシャンティな学生やキャピキャピした女子高生に、IT系を思わせるお洒落スーツを着こなしたリーマン共。そして、何をキレているのかよく分からない、常にイライラしているキャリアウーマン。
ヒゲリン「あれ…。俺等、来る場所間違えたかな?」
446「いや、ここであってる筈だけど」
ハクビシン「ここに絶対ゲーセンはないことだけは確かですね!」
いや、そんなはずはないッッ!!
諦めきれない僕とヒゲリンは、オシャンティな学生達に聞き込みをすることにしました。
オシャンティな学生達は言います。
「そもそも、ここらへん格ゲーできるところなんて前からありませんでしたよ?」
お前が今居るそこが昔は闘劇の予選会場にも選ばれていたゲーセンだったんだよぉおぉー!という思いはココロの中に仕舞い、何人かに声を掛けていたら、IT系イケメンが別に話し掛けても居ないのに、こちらへやって来ました。
そして、僕らに教えてくれたんです。
「15年ぐらい前はありましたね。僕も通ってました。ゲームセンター☓☓ですよね?」
……………。
そんなに早く閉店したんだ…(T_T)
悲しい顔をする僕等に、ITイケメンは事情を聞いてくれました。すると、ITイケメンも格ゲーを僕等みたいな感じで、長期休暇を利用して仲間と格ゲーをするらしく、アーケード街のゲームセンターは閉店したけど、この近くにもう一軒ゲームセンターがあって、そこはまだやってるし、ゲームセンターの雰囲気を味わえるということを教えてくれたんです。
時間も推して来たし、そこを最後にしようということで話がまとまり、行くことになりました。
ところがそこが、なかなかのガチ勢が集まるゲーセンで、しかも個人経営のゲーセンだからなのか、身内贔屓と言いますか、とにかく僕等みたいな余所者が来店すると、すぐに反応するお店だった。
あれ?コイツ見たことねーな。とりあいずシメとくか的なノリは、今考えるととても恐ろしいです。
まずね、僕がスト3サードを観戦していると、それまで普通にプレイしていたのに、なんか急に挑発してくるようになったんです。
もうねこれ、かかって来いよって合図ですよ。
まぁ、正直ほぼほぼCPU戦でブロッキング完璧にする猛者なんて絶対オレ無理っすわ。
楽しむという意味では、そういうの関係ないかもしれないけど、勝ち挑発とかやってくる人間に俺は乱入したくない。
だって、叩き潰すっていう気迫がメラメラ感じられるもの。
で、仕方ないからエヌアイン完全世界に逃げることにしたんです。このゲームで乱入してくる人ってあんまり居ないし、こういう素人がニヤついて格ゲーしてんじゃねぇぞ!的なこと言ってくる人はエヌアインそんなに上手い印象なかったから。
でも、乱入してきました。
それも、僕がエヌアインに逃げて、サードを捨ててのすぐエヌアインに乱入ですよ。酷くないッスか!?
ヒゲリンに助けを求めようと後ろを見ると、ヒゲリンもギルティのアクコア(無印)で乱入されている模様。ハクビシンくんも、ハパ2で乱入されています。
最早、僕ら余所者をこのゲーセンに一時でもおらせたくないのか、ヒゲリンもハクビシンくんも徹底的に潰されていました。
しょうがないので、僕もできることをやるしかないと思いアカツキを選択。すると、向こうもアカツキを選択してきた。
コイツ、絶対潰す気だ…!
同キャラを重なるいうことは、単純に同じ性能のキャラで対戦する訳だから、お前より俺のほうが上だということを分らせる為に使うことが多い。
案の定、anastasis限定のコンボを見せたり、世界狩りをしてきたり、素人の僕には対戦してて泣きたくなることばかりでした。
…まぁ、せっかく紹介してくれたのは嬉しいですけど、最後は後味の悪いゲーセン観光となりましたね。
最後に、経営者の方にも話を聞いたんですけど、なんかめっちゃヤンキーで、お前らみたいな奴等に話すことは何もねぇみたいな対応…。
ちょっと寂しかったです。
まぁ、いいけどね。
とりあいず、楽しめはしました。
明日からは、身内戦の様子を書いていきたいと思います!
それでは、またお会いしましょう!
閲覧ありがとうございました!