今回は、おじいちゃん、おばあちゃんだそうで、早速いってみたいと思います。
僕の祖父は、僕がまだ3歳の頃に亡くなりまして、あまり記憶にありません。
でも、祖母はけっこう長生きしまして、…それでも僕が高校の時に亡くなったんですけどね。
まぁ、祖母との思い出が深いので、今回はそのことについて書きたいと思います。
僕は、高校はパソコン部に所属していたので、運動部よりは幾分早く帰宅することができました。
癌を宣告され、手術したあと内蔵を摘出して体力がなくなった祖母は、大好きな畑仕事も出来ず、家でテレビを鑑賞する毎日が続いていました。
人間、身体が自分の思うように動かなくなると、自身の存在価値について問い掛けます。
あれだけ元気で強気だった祖母も、家の仕事1つも満足に出来なくなったことに気を落とし、毎日憂鬱な日々を送っていたに違いありません。
高校生だった僕には、そんな祖母に気の利く言葉を思い付かず、でも何かせずには居られなかったので、行動を起こします。
それが『花札をすること』でした。
今も昔も、僕ができることはたった1つ!ゲームというコミュニケーションツールを通し、心の穴を埋めてあげることぐらいしかできません。
生前、祖母は花札が大好きで、よく親戚の方と花札を楽しんでいました。
幼少期の頃からそれを見ていた僕は、祖母の元気を取り戻すにはそれしかないと思ったんです。
しかし、ただ花札をするといっても、孫の僕と妹の3人ですっとやっていても味気がありません。
ゲームは、長く同じ人とやると、身内読みができるようになるため、対戦が退屈になってきます。
その懸念があったので、格ゲー仲間数人にも協力して貰い、毎回メンバーを変えて対戦していました。
僕の格ゲー仲間と妹の格ゲー仲間は別に居たので、祖母にとっては対戦相手はバラエティにとんでいたと思います。
今、思えばね(笑)
そんな活動の甲斐あって、祖母も元気になりまして、テレビばかり観ていたのが、調子の良いときは家の草むしりをしたり、掃除をしたり、決して身体が動いていたときと同じことはできなかったにしても、無気力ではなくなったのです。
誰かと触れあうことで、祖母の日常も変わり、生きる気力が湧いたと考えるならば、僕にとってこの活動は成功!
そのことが確信に変わったのは、祖母が亡くなる前の日のことでした。
病院のベッドの上で、目を閉じていた祖母が、ふと目を醒まして、「446」と声を掛けてきたんです。
「なぁに、ばぁちゃん」と聞く僕に、祖母は一言だけ「ありがとう」と言ってくれました。
祖母が息を引き取ったのは、その翌日のことでしたね。
その「ありがとう」の意味が、花札のことだったのかは定かではありません。でも、死に際に声を振り絞り伝えたかったその祖母の一言は、僕にとって今後の人生を大きく左右するものになりました。
はい!
なんか書いててシンミリしてきたので、そろそろこのブログのテーマであるゲームの話いきます!
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というわけで、ここからはゲームの話。
最近は、ゲーセンにもご高齢の方をよくお見受けします。
お孫さんと来られる方もおられれば、お一人で来られる方なんかもおられて、ゲームをセカンドライフに選んで下さることを僕はちょっと嬉しいと感じたりします。
さて、だいぶん前にDOA5でCPU戦を楽しんでいるお爺さんがいらっしゃるお話をしましたが、その方もゲームをセカンドライフに選んで下さった方の一人です。
僕は、最初その方がお一人でゲームを楽しんでいられるのかなと思っていたら、なんとお仲間がいらっしゃいまして、時々顔を合わせたときは、話をしています。
互いにゲームをやっていても、話す内容は仕事や家族のことばっかりで、ゲームのことは話さないっていうね(笑)
物凄く不思議な気持ちになります。
まぁ、それは置いといて、平日に有給を頂いたので、メルブラを練習していると、お爺さん方がやってこられて、「お疲れ!」と声を掛けて下さったあと、「孫を迎えに行くまで暇だから、みんなで対戦しようと思ってな」と。
お爺さん方の対戦が見られるとあって、僕は面白そうだなと思い、練習を止めて、見学させてもらうことにしました。
ただ、僕が知り合ったお爺さんは、CPU戦でひたすらボタンを連打しまくるだけの方だったので、対戦になるかどうか心配だったのです。
孤独に練習をしていたとき、声を掛けて下さったことには感謝しているので、場合によってはお節介で分かる範囲のアドバイスもするべきかなと思って見ていました。
すると!
お仲間の方、全員連打してる!
一見すれば、異様な光景です。
タイトルはDOA5だったので、パンチ・キック・ホールドと様々な種類のボタンが存在する中、皆さんひたすらパンチボタンを連打!
こうなってくると、AAAがリーチがあって早いキャラが当てやすくなるので、キャラの差で勝敗が大きく変わってくるのですが、そんなのお爺さん方には関係ありません。
とにかく、開始速攻でボタン連打です。
でも、なんだろう…。
その光景が微笑ましいと言うか、本当にゲームを好きで楽しんでされているんだなっていうのがこっちに伝わってきて、初心に帰ることができました。
実はその前、敗けが混んでまして、自分で弱いというのは分かってるんですけど、こんなにフルボッコにされながら、身内戦を計画して、俺の存在って意味ある?とか自暴自棄になっていたので、お爺さん方の純粋なプレイを観戦していて、自分がゲームをやっていた意味を思い出した気がします。
そうだよ。俺は好きでゲームやってんだ。勝敗とかじゃなく、これが好きでやってんだよ!
そのなかで、弱いになりに自分ができることを探して来たんじゃないか。
お爺さんのあのパワーを見ていると、自分もそれを頂いている気がして、…いや本当は逆じゃないといけないんですけどね(笑)
元気を貰ったという話です。はい。
それでは、またお会いしましょう!
閲覧ありがとうございました。