昔は誰が見ても｢必殺技！｣と分かるような名前が多かったですが、今は｢これ、必殺技だよ｣と言われないと分からないような必殺技もありますね。
今回は、ごてごての必殺技の名前からちょっと変わった必殺技まで、僕の気になったのをチョイスしてみましたので、もしお時間に余裕があるならば、最後までお付き合い下さればなと思います。
■波動拳
あまりに知れ渡り過ぎて、リュウ以外にも色んなキャラが波動拳を使うようになります。
さくらなんか、見よう見まねで波動拳出ちゃった感じですからね。
｢お前はドラゴンボールの孫悟空か！｣とツッコミたくなる勢いです。
鳥山明先生原作のドラゴンボールには、孫悟空という名前の主人公が居るんですけど、その悟空が師匠である亀仙人の必殺技であるかめはめ波を見ただけで出せちゃったんです。
ちなみに、亀仙人はかめはめ波に辿り着くまでに50年の月日を要しています。
まぁ、リュウとさくらはそこまで年は離れていないでしょうが、見よう見まねで波動拳を出せるって、もうね、センスとかそういう問題じゃないですよ。
●さくらの波動拳
さくらの波動拳は端まで届かないんですけど、でもそんなの関係ないんですよ。
君は一体何者なんだ？って話です(笑)
はい、話がだいぶんズレましたが、必殺技のネーミングとしてはしっくりくるものではないでしょうか。
最近の格闘ゲームの必殺技は、技の説明をしているものがそのまま必殺技の名前になっていたり、まぁそれもある意味個性なので面白くはあるのですが、やっぱりドラゴンボールや北斗の拳世代の人達は、その名前を聞いても、何をするものなのかピンと来なくても、何となく｢あぁ。これ何かの必殺技の名前なんだな｣と連想できそうなネーミングに惹かれるものなのです。
そういう意味では、波動拳は格闘ゲームの必殺技の中でも、一番連想しやすい、影響力のある必殺技の名前だと思います。
■禁千弐百拾壱式 八稚女(きんせんにひゃくじゅういちしき やをとめ)
正直ね、僕はKOF世代の人間ですから、こんな漢字の羅列を使用した大した意味のないネーミングの必殺技でも、おっさんになった今でも｢格好良いなぁ｣って思います。
これ、ザ・キングオブファイターという格闘ゲームのシリーズに登場する、八神庵というキャラクターが使用する必殺技なんですけど、このキャラクターが古武術を使うという設定なので、古武術を知らない人にも｢何となくそういうの使うんだろうなぁ｣と連想できるようなネーミングを付けています。
この時代のゲームは、古代神話をモチーフにしたゲームも多かったので、知らない人にもそういうのに興味を持ってもらうキッカケとして、こんなオーバーなネーミングを付けたのかもしれませんね。
でもまぁ、アクション映画なんかの演技もそうですが、こういう表現する仕事というのは、リアリティの追求よりも、まずは見ている人に何をしているのか伝えれないと演技として見てもらえないというのがあり、それってゲームの技のネーミングとかも一緒だと思うんですよね。
そういう意味では、多くの人に影響を与えている必殺技だと思います(厨二病とかの言葉もKOFぐらいから出てきた言葉でしょうから)し、必殺技のネーミングのセンスとしては、僕は良いものなのかなと思ったりしています。
あっ、ちょうど検索ワードに｢センスの良いネーミングの必殺技｣という検索も引っ掛かっていたので、ここで一緒に答えときますね(笑)
■闘砕珀裂拳(とうさいひゃくれつけん)
読んで字のごとく、元ネタはあの百裂拳で有名な北斗の拳のケンシロウの必殺技ですが、格闘ゲームにはこういうアニメや漫画の必殺技をモチーフにしたネーミングも多数存在します。
紗夢のこの技は、その中でもかなり有名な部類に入りますね。
ゲージ満タンの状態から全部使う上に、そんなに性能の良い技でもないので、あまり使う機会がない技ですが、魅せ技として友達同士でやるのにはじゅうぶん盛り上がる必殺技ではないかと。
こういう漢字の羅列を使用した必殺技は、北斗の拳などの漫画の必殺技がモチーフにされていることが多いので、探してみるのも面白いと思います。
■ちょっと本気出すわよ
これ、メルティブラッドシリーズに登場する、アルクェイドというキャラクターの必殺技ですが、必殺技の名前と言うよりは必殺技のボイスなのかなという印象を僕は受けました。
この頃、ちょうど格闘ゲームに萌えの文化が入ってきまして、アルカナハートやニトロプラスがある今では、メルブラはそんなにオタクゲーと揶揄されることはなくなりましたが、当時はプレイヤーを選ぶ格闘ゲームの一つでした。
そんな型破りな格闘ゲームですから、必殺技の名前も型破りなネーミングをしていまして、全てのキャラクターがそうではないんですけど、必殺技の名前なのかボイスなのか、よく分からないネーミングというのが本格的に登場したのが、丁度この時期だったと思います。
余談ですけど、こういう技名にしてもらうと、おじさんは技の名前が頭の中に残らないから、仲間と会話するときも、コマンドで技を伝えることが多くなりましたね。
もしかしたら、それが最近では技名を言わず、｢236Cからこの技は派生があるよね｣みたいな言い方になっていったキッカケになったのかなと思ったりー…。
いえ、おっさんの独り言です。
■とにかくすっごい愛の鉄拳パンチ
無論、そのタイトルの格闘ゲームのキャラクターの必殺技のネーミング全てがそれというわけではなく、そのキャラクターの個性の表現として用いられているようですが。
この技、アルカナハートという格闘ゲームに登場する、愛乃はぁとというキャラクターの必殺技なのですが、僕はアルカナハートで最初に使用したのが愛乃はぁとだったので、その技のネーミングには衝撃を受けたことを今でも覚えています。
なんたって、必殺技の名前で自分の技の凄さをアピールしていからね。
とにかく、スゴいらしいですから。
しかし、どこら辺がスゴいのかは本人にしか分からないというー…。
いやね、仮にそんな選ばれし能力を持つはぁとちゃんが実際に存在するのならね、そりゃあんなことできるだけで｢とにかくスゴい｣とは思いますよ。でも、あの世界では割りと当たり前みたいですから、勝手に一人よがっているようにもみえるー…って、はい、はぁとファンの皆さん、すみませんでした！(土下座)
はい！
これ以上言うと、おじさんは昔の人だから、昔の格ゲーの必殺技のネーミングを贔屓(ひいき)しそうなので、これくらいで感想を言うのを止めときます。
まぁ、萌えゲーだけに説明口調の必殺技がある的な書き方をしましたけど、実際はギルティのディズィーの必殺技なんかにも似たようなものがありますし、こういう技名もキャラクターの個性の１つのとして表現されているという言い方の方が正しいのかもしれませんね。
たかが必殺技のネーミングですが、されど必殺技のネーミングです。
そこには、必殺技の名前をどう付ければ、ゲームをプレイする人にキャラクターの特徴を伝えれるかという、表現力を結集させた究極の言葉遊びが詰まっています。
それを自分なりに解釈し、ゲームをしながら楽しむ。
そういうのも、面白いかもしれないと、ゲーム好きの素人の僕は思うわけです。
格ゲーが好きなら、そっちにも目を通してみてはいかがでしょうか？
閲覧ありがとうございました！
