スト2編集部では、僕が格闘ゲームのキャラクターを使い、自分の偏見で物語を書いています。そういうのを不快に思われる方は、閲覧をご遠慮お願いします。
■それでは、ここからスタート⬇
ここは、スト2キャラ達が格闘家を辞めて、出版社に勤めているというifの世界。格闘家を引退して、格闘家達を独自の目線で取材して、世の人々に知ってもらおうと決意したリュウは、雑誌の編集長となり、日夜スト2キャラクター達と仕事に励んでいた。
ー1ー
芸能担当ケン(以下ケン)「リュウ、今度新年会やるって本当か?」
リュウ編集長(以下リュウ)「あぁ、やるぞ」
春麗副編集長(以下春麗)「へぇ、珍しいわね。この時期は忙しいから、新年会はやらないって言ってたじゃない」
リュウ「俺もそう思ったんだが、今年は豪鬼会長が引退されて、スト4部の剛拳社長が会長に就任されるだろ?そういう兼ね合いでやらないと何か言われそうでな」
ケン「え!?師匠、会長に就任するのか?」
リュウ「あぁ。実はそうなんだ」
春麗「剛拳さんといったら、あんたらが格闘家時代に随分世話になった人よね?まさか、ウチで働いてたとは思わなかったわ」
ケン「いや、そこは知っとけよ!」
リュウ「…仮にも、春麗は副編集長だしな…」
ー2ー
ケン「で、新年会のために会場までわざわざ出向いた訳だが、師匠の会長の就任祝いも兼ねてるのに、地元の居酒屋で新年会って、…幹事やったの誰だよ」
政治・経済担当キャミィ(以下キャミィ)「私だ」
ケン「出たよ。勘違い女」
キャミィ「ふん、勘違いは貴様だろう。会社の新年会で背広など、随分と固い格好だ」
ケン「俺だって、場所が居酒屋と知ってたら、もっとラフな格好で来てたよ。大体、案内状には『ホテル・本田』って書いてあるのに、蓋を開けたら居酒屋って、…まさか、お前、ホテルと間違えて予約したんじゃー…」
キャミィ「バッッ…!馬鹿なことを言うんじゃない!私がそんな盆ミスをするわけないだろうが!」
ケン「だったら、そのハイレグ姿に似合わない蝶ネクタイはなんだよ?最初は、また変な趣味が発動したのかと思ったけど、今考えると、お前なりの正装にも見て取れるぞ」
キャミィ「きっ…!貴様ぁ~…」
ケン「…否定しないんだね」
ー3ー
ケン「とりあいず入ってみるか」
キャミィ「うむ」
ホテル本田の主人・エドモンド本田(以下本田)「いらっしゃいでゴワス!」
ホテル本田のスタッフ・ハカン(以下ハカン)「お客さん、二人追加やでー!」
ケン「あっ、すみません。俺ら、スト2編集部の者なのですが」
ハカン「なんや、そうやったんかいな。それをはよ言わんかい!お客さん2名とスト2編集部さんで、計3名追加やでー!」
ケン「(なんでスト2編集部まで人間としてカウントしてんだよ!)…いや、あの。スト2編集部は部署名で人の名前じゃないんで」
リュウ「何やってるんだ?ケン」
ケン「リュウ!ちょうど良いところに来てくれた!このスタッフが物分かり悪くてさぁ」
リュウ「ハカンさんは、ホテル本田のスタッフじゃないぞ。スト4支部の支部長だ」
ケン「えっ…。じゃあ、何でスタッフ的な動きしてるんだよ」
リュウ「やりたいからだろ」
ケン「それで終わらせて良い話なのか!?」
キャミィ「私もケンに同感だ」
ケン「…珍しく意見が合ったな」
ー4ー
リュウ「まぁ、堅いことは言わず、さっさと会場に入れ。もう豪鬼会長の挨拶が始まっているぞ」
ケン「…このまま、流されて良いのだろうか、俺…」
豪鬼の嫁・アニタ(以下アニタ)「この度、我が夫・豪鬼は会長職を退任することになったワケですがー…」
ケン「よう!春麗、早いな」
春麗「あんたが遅いだけでしょ?せっかく、豪鬼会長のお孫さんが一生懸命話しているのに、アンタ何様のつもりよ」
ケン「え?会長に孫なんていないぜ」
春麗「今、マイク持って話してるじゃない」
リュウ「あれは、豪鬼会長の奥さんだ」
春麗「変態というより犯罪じゃない!豪鬼会長!」
スポーツ担当ガイル(以下ガイル)「まぁ、ロリコンではあるな。しかし、アニタも承諾の上だ。別に犯罪ではないだろう」
ケン「いや、犯罪だよ。義兄(にい)さん…」
ガイル「何故、泣く?ケン」
キャミィ「分からんか?ケンは、貴様のような一般常識も分からぬ義理の兄を持ち、どうして良いか分からず泣いておるのだ。社会的に考えてもそうだが、法律でも未成年の男女に関しては厳しく取り締まられているのだ」
ガイル「そうだったか。俺の知識不足だったな。すまん、ケン」
キャミィ「ところでガイル。今度、セシルを紹介してくれないか?」
ケン「キャミィ、お前。さっきガイル義兄さんに何て言ったか覚えてないのか?」
春麗「リュウ、セシルって誰だっけ?」
リュウ「ヴァンパイア支部にフォボスという土偶みたいなのが居るのだが、そのフォボスの甥がセシルだな。因みに、セシルはアニタと同じ歳ぐらいだ」
春麗「キャミィって、ショタコンだったのね」
リュウ「DJとは一体どうなったんだ?」
ー5ー
剛拳会長(以下剛拳)「フォッフォッフォッ。新年会、楽しんでくれているようじゃな」
春麗「あら、おじいさん。誰かと間違って声を掛けているようね。どこから来たの?名前は?」
リュウ「おい、春麗!その方が豪鬼会長に代わり新しく就任された剛拳会長だぞ!失礼な言い方はやめろ!」
剛拳「いいんじゃよ、リュウ。もう春麗はクビにするから」
ケン「相変わらず、黒いッスね。師匠ー…」
剛拳「儂もようやく権力者になれたことだしな。リュウも、ジャンジャン儂の真似をするんじゃぞ」
リュウ「はい!」
ケン「真似しちゃ駄目だろ」
剛拳「ところでリュウ。春麗ちゃんと結婚するそうじゃな。おめでとう」
リュウ「あっ、ありがとうございます!」
春麗「なんなのこのジイさん。なんでこんなヤツが会長に就任できたワケ!?」
ケン「なーに、金をばらまいたってだけの話だろ」
春麗「私が現役の警察官だったら、絶対に証拠掴んで逮捕してるところよ」
ガイル「貴様等、なにを根拠にそんなことを言っている。いくら会長の態度が横暴だからと言って、勝手に何でも決め付けるのはよくないぞ」
ケン「義兄さんには、そこら辺の世界はわかんねーよ」
ガイル「分かるさ」
ケン「へぇ、随分と自信たっぷりじゃないか。じゃあ、逆にこっちから聞こうじゃないか。その根拠はなんだい?」
ガイル「金をばらまくような人間が、あんな服そうで会場を彷徨いたりはしない」
ケン&春麗「確かに…」
ー6ー
ケン「でもよ、人は見掛けによらないって言うし、貧乏な格好をした人間が、実は金持ちでしたっていうのもよく聞く話だぜ」
ガイル「それは言えてるな」
ケン「そうなると、やっぱり義兄さんのさっきの意見も根拠にはならねぇな」
ガイル「むむっ」
キャミィ「だが、あの風貌で自身の私利私欲のために金をばらまくようなヤツならば、人徳もクソもないだろう。そんな人間の下で働きたいと思う人間はそう居ないと思うがな」
ケン「確かに。ウチの会社は会長を決めるとき、社内の上役たちで選挙やるからな。よっぽどの人徳がない限り、あそこまで黒い人間の下で働きたいとは思わないよな」
ガイル「………」
キャミィ「………」
ケン「………」
ケン「やっぱり、人徳なのかなぁ」
リュウ「おーい!」
ケン「ん?どうしたんだ、リュウ」
リュウ「剛拳会長から、今度結婚するからって祝い金もらっちゃったよ」
春麗「案外、あのジィさん良い人だったわ」
ケン「へぇ!やっぱり、黒いこと言うだけで、根は良い人だったんだな」
ガイル「どうだケン!私の言う通りだっただろう?」
ケン「参ったね。完敗だよ、義兄さん」
キャミィ「で、いくら入ってたんだ?」
ケン「おいおい!そんなもん、ここで見るもんじゃねぇだろ!」
リュウ「えーっ…とだな」
ケン「リュウ!お前も祝儀袋を開けるんじゃねぇよ!」
リュウ「5円だ!」
ケン「…えっ!?」
春麗「まぁ!5円とご縁で、ご縁がありますようにってことね!なかなか洒落がきいてるじゃない!」
リュウ「うむ。流石は剛拳会長だ」
ケン「………」
キャミィ「………」
ガイル「………」
春麗「でも、困ったわね。5円じゃ何も買えないわ」
リュウ「5円チョコが買えるじゃないか!」
春麗「あっ!そうね。でも待って。5円チョコって定価が5円でしょ?消費税がつくと6円になっちゃうんじゃないかしら」
リュウ「そうだなぁ。駄菓子屋に確認してみるか」
春麗「そうね!」
ガイル「…ケンよ」
ケン「なんだい?ガイル義兄さん」
ガイル「私は、このさき剛拳会長に不満しかない」
ケン「俺もだよ。義兄さん」
キャミィ「何故だ?ちゃんと5円くれたじゃないか」
ケン&ガイル「お前は黙ってろ!」
ーENDー
■感想
検索ワードをお掛けしてくれていた方、お待たせしました!
スト2編集部です!
毎回、僕なんかが自己満足で書いているお話に目を向けてくださって、本当にありがとうございます!
アニタの話も、現在急ぎ足で書いているところです。
2話目で文章どころか設定もグダグダになったので、もういいやろと思って長いあいだ放置していましたが、けっこうな頻度で検索ワードにアニタという文字が浮かんでいたので、見てくれている方が一人でもおられるなら、そんな方に何をするのが一番の恩返しになるかと考えたとき、アニタの話を書くことが最大の恩返しになると思うので、何としても7月までに全部終わらせれる方向に持っていきたいと思います。
ここからはスト2編集部の感想。
本当はこれ、今年の1月に更新する予定でした。
だから、テーマが新年会なんです。
ですが、正月休みが思うように自分の時間を取れなくて、この時期までずれ込みました(笑)
だいぶん前に剛拳は登場させたのですが、そのときに「剛拳がただのおじいちゃんになってて、キャラクターとしては潰れてしまっている。なんとかならない?」というお話を頂きまして、ならばと軟らかい口調で黒いことを言う、おじいちゃんキャラにしてみました。
こういう書き方で、読んでいる方にキャラの印象を与えるためには、話の前と後のギャップが大事だと思うんです。
素人の浅知恵ですが、飲み会なんかで笑いを取るとき、真っ向勝負で自分に人を笑わせる能力がないのなら、自虐ネタに走るしかない。でも、その自虐ネタも、ただ自分の自虐ネタを放っても、「この人イタい」としか思われない。
話を周りに拾って貰うためには、まず場を和ませる前振りが必要で、そのあとで「そういえばね」と話を進め、その時に例えば格好付けてやっていたことが実は時代遅れなことでみたいな、前と後に話に温度差を付けることで、少なからず笑いが生まれる。
僕は、そう考えています。
これは、接客で商品を推進するときや、営業していたとき、クライアントとトーキングをするときにも使えたワザで、案外どんな場所でも活躍するので、僕は色んな場面で使っているのですが、こういうお話作りも結局は一緒だと思うんですよね。
とまぁ、ちょっと素人なりに話作りのポリシー的なこと書きましたが、大したことは書いてないので、また素人がなんか言ってんなぐらいで軽く読み流してくれれば幸いです。
それでは、またお会いしましょう!
閲覧ありがとうございました!