Eスポーツのビジネス本やムックは今までも何回かご紹介しましたが、今回は日経ビジネスからEスポーツのムックが出版されていたので、面白そうなので購入しました。
日経ビジネスと言えば、株主優待やコロナなど、その時代に注目されているビジネスについて、客観的視点から紹介しているムックとして有名ですが、今回はEスポーツについて特集しています。
ビジネス本なので、有名プレイヤーの紹介はありませんし、ゲームに絡んだ記事もありません。
本当、Eスポーツが今後どのような形で日本経済に影響を与えるのか、そしてどういう可能性を秘めているのか。それを考慮した上で、どのような人にビジネスチャンスがあるのか等が掲載されています。
勿論、Eスポーツがどのような仕組みで収益を獲ているのか等も詳しく説明されているので、そこら辺のことが分からない方もこの本一冊で大体のことを知ることができます。
こういうことを書くと、ゲームのプレイヤーをしていてEスポーツに興味を持った、僕みたいな方には、「そういうの求めてねぇんだよ」、と言われそうですが、僕が敢えてこういう本を紹介しているのには理由があります。
意外にね、読んでいると面白いです。
僕と同じ世代なら、会社の収益の話は出てくるでしょうし、嫌でもそういうことを頭に叩き込まなければならない世代だと思うんです。
また、ゲームは遊びという考えが未だに定着しているので、遊びとしてのゲームではなく、競技としてのゲームを知って欲しい場合、こういう知識を持っていることは、必ず武器になります。
特にね、僕はこういう本を小・中学生に読んで欲しい。
今、小・中学生のなりたい職業ランキングの上位に、ユーチューバーと同じぐらい、プロゲーマーというのも注目されているみたいですが、本気でプロゲーマーになりたいと言っても、周りの大人は絶対に反対するでしょう。
で、必ず聞かれるのが、Eスポーツってなに?ってことから始まり、最終的にどうやって生活すんの?って話になります。
その時のパフォーマンス材料の1つの知識として、こういうのを読んでいると、「おっ!ちぃった、本気でやる気みたいね」となるんです。
本ムックには、プレイヤーのセカンドキャリアのことにも触れられていまして、そうじゃなくても、「じゃあプロ目指すのは良いけど、なれないときお前どーすんの?」と聞かれたとき、「俺は、自分のプレイスキルを生かして、こういう仕事をする!」みたいなことが言えれば、まぁ否定はされても、一応子供なりに将来のビジョンは考えてるんだなって大人に伝わる部分もあるでしょう。
勿論、言ったからには、それを実行できるように、自分が今できることをやらなきゃいけなくなるので、ゲーム以外にも勉強しなくてはならないことややらなくてはいけないことが沢山でてきますけどね(笑)
僕が子供の頃は、ゲームはただの遊びで、どんなに大会で結果を残し、周りに認められても、世間一般から評価されることなんて殆どなかった。
同じように、ゲームのプレイヤーを人達ならまだしも、スポーツは遊びやっていても揶揄されることはないのに、ゲームをやっていた人間は見下されてきました。
「お前、いつまでそれやってんの?」ってね。
僕は、ゲームが好きでも下手くそだから、仕事しながら別の方法で自分がやれることをやっていますが、一番悔しいのは、ゲームの才能があっても、その人が活躍できる場がなかったことでした。
僕の中学時代の友達にラッキョというのが居たのですが、彼は学生でありながら、当時の大人の名だたるプレイヤーにも負けないぐらい、素晴らしいプレイヤーだった。
でも、彼にはゲームを仕事として活躍できる場所がなく、社会人になり、結婚を機にゲームを辞めてしまった。
それから7年後に、このEスポーツという言葉が日本でも浸透してきたんです。
まぁ、いくら上手いといっても、全国には手は届かなかったかもしれませんが、彼の実力なら、今みたいにEスポーツと言う言葉が浸透していれば、別の道もあったのではないかと思ったりします。
そのチャンスを今の若いプレイヤーには存分に活かして欲しいんです。
活かせる場は沢山あるのでね。
それでは、またお会いしましょう!
閲覧ありがとうございました!