皆さんは、『オタサーの姫』という言葉をご存知でしょうか。
おっさん的には、比較的最近出てきた言葉だと認識していますが、意味は『男性が持つマニアックな趣味に一人だけいる女性が、そういう男性達にチヤホヤされている女の子』という解釈を僕はしています。
これ、「全然違いますけど!本当はこういう意味じゃボケェ!」と仰る方は、どうか僕にご教授ください。
さて、オタサーの姫の意味についてはこれくらいにして、今回は上記の意味として仮定し話を進めます。
初めてこの言葉を聞いたとき、僕は「そんなヤツ、絶対にいねぇ!」と思いました。
何故なら、僕が学生の頃も少数ですが格ゲー仲間の女性は居ましたけど、異性だからといってチヤホヤされるなんてなかったからです。
寧ろ、ゲーセンで野試合とかしてると、他のチームとの乱入戦になるので、どこから来たか分からんような同じぐらいの年のヤツに負けたくないというのがありましたから、男女関係なく、一緒に相談したり、時には胸ぐら掴みあって喧嘩したり、論破されて泣かされたり、逆に泣かしたり、そんな関係でした。
だから、今でも格ゲーで集まる友達は、友達と呼ばず、当ブログでは『仲間』という表現をするんです。
まぁ、これは個人の問題もあるのでしょうが、僕ら界隈では仲間同士での恋愛感情とかも湧かなくて、格ゲーの趣味とは別の人と付き合ってましたね。
僕の中の経験値はそんなのだったので、僕の中でオタサーの姫という言葉は、漫画やアニメに存在する架空の言葉だと考えてました。
そしたら、そしたらね!
居たんですよ!姫が!!
格ゲーとは離れますけど、僕は遊戯王OCGもまだプレイヤーやってるので、時々カード仲間とカードを購入しに行くのですが、最近は僕らが遊戯王を学生の時やってたのと違い、デュエルスペースという買ったカードでデッキを作ったら、そこで対戦できる場所があるんです。
「俺らが学生の頃にもこういうのがあったら、マックとかじゃなくてカードショップでワイワイやったんだけどなぁ~」なんて話を仲間としながら、ギャーギャー騒ぎながら楽しくカードゲームをやっている学生達を羨望の眼差しで見ていたのですが、そこに一人の女の子がやってきたんですね。
そしたら、そのワーワーが一瞬途切れるんですよ。
最初は、仲間が来たから「おう!お疲れ」みたいなそんなノリなのかなと思ったら、明らかに空気が変わり、その女の子をみんな意識している。そして、ドカッと椅子に腰掛けた姫は、なんか偉そうにカードの持論を展開するんだけど、そんな大したことを言ってない。
こりゃあ、仲間内でも結構嫌われるんじゃないかとカードを選びながら話を聞いてたのですが、仲間のボスらしき男の子が一言「うん、そうだね」と。
あれ!?さっきまでの強気な物言いはどこいった??
生意気には聞こえたけど、カードに対する熱い想いと、どんなプレイヤーでもぶっ潰してみせるわ!という気迫に満ちたストイックさは好きだったのに、なんか姫が来た瞬間から性格が豹変したぞ!
そして、パシりみたいな男の子に姫は自分がリストアップしたカードを確認してこいと命令。
自分で行けよ!
まさに姫です。
持論の展開に誰もが賛同し、命令すれば必ず誰かが動く。姫の機嫌を損ねない為に、めちゃくちゃ気を遣ってる。
異様な光景です。
いやね、容姿のことをとやかく言うのは差別的表現になりますが、もう少し頑張れば、君達は姫じゃなくても、もっといい女性(ひと)と巡り会えると思うよ。そいつに尽くす努力をするぐらいなら、もっと周りを見渡して、違う努力をした方がいいとおっさんは思うよ。
でね、ことあるごとにボスが姫にちょいちょいアピールかけるんですわ。
ボス:「俺がもし姫のこと好きだったらどうする?」
姫:「え~ー(*^^*)」
…ボス、もうお前、姫のこと好きやん。
姫も満更でもない様子で、だったら周囲も応援してやるのかなと思ったら、周囲の奴等もなんか遠回しに同じようなことを言い出し、姫がまた言うわけです。
「え~…(*^^*)」
そこにパシりがKY(空気読まない)発言&報告を姫に言う。
「ハルウララ、1280円だったよ。良かったら、俺が買ってあげようか」
パシりの1抜け発言に姫が嬉しそうに「ありがとう」と言うと、周囲が凄い形相でパシりの方を見て、「いやいや、じゃあ俺は鰻をご馳走するわ。なんなら、××市の鰻(鰻が有名な産地)食べに行っちゃう?」とボスが俺の方が金持ってるぜアピールをする。周囲も呼応して、じゃあ自分は何するとアピールする。
高校生と思ったら、まさかの車持ちで、大学生か社会人でした。
にしても、異様な光景です。
目を醒ませー!
君らが群がっている姫は、そんなに尽くす価値はないと思うぞー!
「それはお前が決めることじゃねぇ!おっさん、姫の何を知ってんだ!!」と言われそうですが、僕は思う。
これは、流石にヤバイ。
いや、これがオタサーの姫って意味じゃないのかもしれないけどね。僕には、少なくともこういうのをオタサーの姫と呼ぶのかなと思ってしまった。
だって、姫そのものだもの。
格ゲー界隈では、まだ見たことありませんが、カードショップとかよく見掛けますね。
時代、変わったな…。
それでは、またお会いしましょう!
閲覧ありがとうございました!