「高校生編はまだか?」と言われる前に、高校生編を書きたいと思います。
もし、お時間に余裕があるならば、閲覧して頂ければ幸いです。
かなり長いので、読むときは覚悟してください(笑)
■ここからはじまり
高校生になった僕は、中学時代の格ゲー仲間である、らっきょ・さばみそ・サラブレッドとは別の高校に進学します。
すると、付き合う友達が代わりますから、ここで格ゲーのことはすっかり忘れてしまいます。
もともと、僕は二次元が好きで、その延長線にゲームがあっただけだったので、二次元が好きな友達が何人もできると、当然格ゲーよりそっちの方へ走ります。
まぁ、格ゲーをやり続ける人というのは、結局ストイックな人か本当に好きな人かの二択なので、僕はそのどちらでもなかったということでしょう。
現在、ゲーセン店員として働いているビーバーとは、実は高校時代同じクラスだったのですが、この時は一切遊んでいませんでした。
たまに、ギルティの話になったとき、「昔はやってたけど、今はやってない」と言ってたぐらいですね。
ビーバー的には、僕を格ゲーの世界に連れ戻したかったみたいですけど、ビーバーの連れというのがまた凄くて、のちに地元では名の馳せたプレイヤーになるぐっさんや、一個上には地元最強の一角ヤンキーが居ましたから、僕は絶対に行きませんでした。
正直ですね、上級者の中に一人初心者が混ざるっていうのは悲惨な光景です。
中学時代、らっきょやサラブレッド、さばみそと個人のゲーセンへ行っていた時でさえ、劣等感に苛まれていたというのに、こんなバケモノたちとゲーセンで格ゲーなんかやったら、ゲームどころか二次元が嫌いになる。当時の僕は、そう考えました。
で、断り続けているうちに、ビーバーは誘わなくなり、僕も違う友達と二次元トークやカラオケ・ボーリングといった、まぁ普通の娯楽と言ったら変ですけど、みんなでそういうところに行って、高校時代を2年間楽しみました。
転機が訪れたのは、3年の3学期です。
就職が無事に決まり、車の免許も無事に取って、楽しい楽しい春休みがやってきました。
入社は4月からですし、僕は私立の高校でしたから、2月の最後には卒業したんです。
長い長い春休みが始まりました。
最初のうちは良かったんです。毎日が楽しかったです。
でも、毎日友達と遊べるワケでもなく、人それぞれに用事がありますから、一人の時間が多くなってきて、時間が有り余ってしまいます。
そうなってくると、なにもすることないし、家に居てもつまらないから、じゃあ暇潰しにゲーセンでも行ってみるか!となったのです。
個人のゲーセンには、高校に入学してから1度も行ってなかったから、約3年間顔を出してませんでしたが、行ったらおっちゃんもおばちゃんも覚えてくれてました。
「おぉ!サムスピでナコルル使いよった子やろ。大きくなったな!」
個人のゲーセンに入って、おっちゃん・おばちゃんの第一声がそれでした。
素直にね、自分のことを覚えてくれていたのが嬉しかったです。
あの時と変わらないおっちゃんとおばちゃんに、僕は何だか安心しました。でも、ゲーセンは僕が知る『あの頃』とはだいぶん変わっていたのです。
まず、中学時代は筐体が埋まっていないということがなかったその個人のゲーセンは、ガラガラでした。
ネオジオとカプコンを中心に置いていたそのゲーセンには、鉄拳やバーチャなど少しでも人気のあるゲームを置いて、集客率を上げようという試みがみられました。
そして、何よりビックリしたのが、開店しているのに、筐体の電源が切ってあるということでした。
電気代を少しでも節約したかったのでしょう。まだ、社会に出ていない子供の僕でも理解できました。
ここ三年間で、ゲームセンターはかなり衰退している。
詳しく話を聞くと、2000年以降、格ゲーの人気は著しく衰退し、また大御所メーカーが新しい格ゲーを出さないどころか、アーケードから撤退したというではありませんか!しかも、あのSNKは事実上の倒産!もう、頭の中はグチャグチャでした。
変わり果てた状況にショックを受ける僕に、おっちゃんは肩をポンと叩きました。
「でもな、ゲーセンはまだ死んだわけじゃねぇ。新しい格ゲーだって、出てるんだぜ」
そこにあったのがこの二つです!
サムライスピリッツ零とSNK VS カプコンSVCカオスでした。
この2つの格ゲーは、かつて小学生時代にやっていた格闘ゲームを彷彿させるものがあり、と言うのもCPU戦が物凄く凝ってるんです。
サムライスピリッツ零は、あるキャラクターのエンディングが他のキャラクターのエンディングと繋がっていて、キャラ毎に全クリする楽しみがありました。
SVCカオスは、エンディングも面白かったのですが、どういう風にプレイしたかによって、CPU戦で出てくるボスキャラが違ってくるんです。それは、隠しボスだけでなく、小ボスや中ボスもそうで、毎回色んなボスと戦える楽しみは、昔のCPU戦を主体にした格闘ゲームを思い出させてくれました。
でも、やはり格闘ゲームと言えば、対人戦が誰がなんと言おうと華であることには変わりありません。おっちゃんにそれを言うと、おっちゃんはニヤリと笑いました。
「ちゃんと、対人戦が人気のある格闘ゲームもあるさ」
それがこれ!
…その、ロゴ探しても無くて(T_T)
攻略本のやつでごめんなさいm(__)m
ギルティの青リロは、今でもギルティシリーズの最高傑作と言われるぐらいの人気作で、当時は青リロぐらいしか格闘ゲームでの長期タイトルがなかったので、青リロの攻略ばかりが雑誌でされていたほどです。
当時も、これは凄く人気はありました。でも、中学時代と比較すると、人気があると言っても、青リロはこの作品の前々作に当たるギルティゼクスの足下にも及ばないぐらいの少なさでしたね。まぁ、対人戦は。
でも、春休みの1ヶ月で、格闘ゲームの楽しさを思い出した446は、中学時代みたいにしょっちゅう行くと言うことはありませんでしたけど、徐々に格闘ゲームの面白さを思い出して行きます。
そして、仕事を始める頃には、格闘ゲームをまたやり始めました。
ということで、今回はここまでです!
次回『社会人・20代前半編』に続きます!
閲覧ありがとうございました!