早いもので、CPU事情も500回を迎えました。
いつもは、ほぼ僕がCPU戦で練習しつつ、愚痴を漏らしていルだけのコーナーに成り下がっていますが、久々に真面目にCPU事情を書きたいと思います。
格闘ゲームは、人と対戦するだけが楽しみではありません。
CPU戦だって、格闘ゲームの醍醐味の1つです。
超反応のアルゴリズムのCOMを相手に、作業を繰り返しCPU攻略したり、スコアやタイムの記録に挑戦したり、強いラスボスや条件の厳しい隠しボスを出現させ倒したり、様々な楽しみ方があります。
その中でも、一番メジャーなのが『ストーリーを楽しむ』というのではないでしょうか?
格闘ゲームは、言わばキャラゲーです。
1つのタイトルに沢山のキャラクターが居て、その一人一人に物語があります。
昨今の格闘ゲームは、ストーリー性も高くなっており、まるで映画を観ているような壮大なお話を堪能できますが、残念ながらアーケードでそれを全て観るというのは不可能です。
そこで今回は、CPU戦を進行しながら、ストーリーも同時に楽しめて、全クリするだけでだいたい話が分かるゲームタイトルをご紹介したいと思います。
もちろん、条件が必須となる隠しボスを出現させなければエンディングに辿り着かないというのは今回はナシにします。
ラウンド取られようが何だろうが、ボスを倒せば必ず正規エンディングを見せてくれて、尚且つストーリーもそこそこ凝っている格闘ゲームをご紹介していきたいと思います。
まずは、これ!
■KOF96
■KOF97
■KOF14
KOFシリーズは、昔から物語の内容が濃いので面白いという評価を獲ていますが、タイトルによっては超反応でCOMへの対策を知らないと全クリが難しかったり、隠しボスを出さないとエンディングを見られなかったりするので、僕のお勧めはこの3タイトルです。
この3タイトルは、とにかくストーリーデモが丁寧。
同じボスが出てきても、チームによって会話が用意されているし、エンディングも伏線がちゃんと張られていて、次の作品をまたしてみたいと思わせてくれる。
あくまで、僕の感想ですけどね。
KOFの最新作にあたる14では、本シリーズで初めてのアーケードのシリーズ初のフルボイス化を実装!
あっ!
ちなみに、僕は家庭用ゲームは持ってないので、家庭用はどうなってるのか知りません。
映画のような臨場感が味わえながら、エンディングは伏線張った感じで終わるので、家庭用で続きをどうぞみたいなモヤモヤした感じにならず、納得したエンディングを観ることができます。
それともう1つ。この3つのタイトルは、そんなにボスが強くないです。
KOFシリーズと言えば、理不尽なボスがおかしな判定でプレイヤーを昇天させるなんてことがよくありますが、この3タイトルのボス達はそこまでありません。
やはり、ボスなので、多少卑怯なことはしてきますが、少し頑張って工夫すれば、勝機は掴めると思います。
最後に肝心なことを書き忘れてました。
条件ナシでエンディング見せてくれるのに、ボスキャラが何体も居るっていうのもこの3タイトルをお勧めする理由ですね。
アーケードモードと言えば、やっぱり魅力溢れるボスキャラだと思うんです。
特に、KOFは世間の評価が高いボスが沢山居ます。
そんなボスキャラ達に、ステージを進めて行けば無条件で会えるというのも僕はこのゲームタイトルの魅力だと思っています。
せっかくですから、CPU戦の流れも書いときますね。
■KOF96
1面から8面・通常ステージ
9面(小ボス)・ボスチーム
10面(中ボス)・神楽ちづる
11面(ラスボス)・ゲーニッツ
■KOF97
1面から6面・通常ステージ
7面(小ボス)・暴走庵or覚醒レオナ(チーム毎にボスは違う)
8面(中ボス)・オロチチーム
9面(ラスボス)・オロチ
■KOF14
1面から5面・通常試合
6面(中ボス)・アンドルフ
7面(ラスボス)・バース
KOFは、決められたチームで全クリすると、専用のエンディングが流れるので、まずは自分の好きなキャラクターで全クリしたあと、決められたキャラで全クリすると、各キャラの話の展開が見えてきて、面白いと思います。
続いてコチラ!
■サムライスピリッツ零
気軽にゲームをしながら、エンディングを楽しむなら、僕は零サムをお勧めします。
このゲーム。ボスを出す条件とかはないのに、ボスが3人も出てきてくれるという、CPU戦が好きな人にはとても嬉しい作品!
しかも、そこまでCPU戦のアルゴリズムも超反応はしないので、のびのびとできます。
因みに、ラスボスは1回負けると変身してくれるというオマケ付き!
1体のキャラクターのエンディングが、違うもう1体のエンディングと繋がっていて、これが面白いんです。
中には、残酷なエンディングもあり、ハッピーエンドがお好みの方には不快なエンディングもありますが、それもサムスピらしさですので、そこはお許しくださいm(__)m
この話が初代サムスピの2年前のお話なので、多少矛盾はありますが、新たな真実が判明したと考えればそこまでないかとー…(笑)
■CPU戦の流れは、まぁこんな感じ。
1面~4面・通常試合
5面・小ボス(萬 三九六)
6面~8面・通常試合
9面・中ボス(黒河内 夢路)
10面1本目・ラスボス(兇國日輪守 我旺)
10面2本目以降・真ボス(闇キ皇)
真ボスの闇キ皇のイラストは必見です!
るろうに剣心で有名な和月伸宏先生が担当しています。
世界観・物語・CPU戦・エンディング、どれも条件ナシで楽しめる内容となっております。
僕の中では、5本の指に入るCPU戦が面白いゲーム。
最後は、ちょっと趣向を変えまして、メルティブラットとアルカナハートをいきたいと思います。
■アルカナハート
まずは、アルカナハートから。
この格闘ゲーム。ギャル格闘ゲームなので、女の子がいっぱい出てくるゲームは苦手という方にはお勧めできないんですけど、CPU戦に工夫が見られるので、ストーリーを楽しみたい方にはお勧めです。
僕が今から紹介するエンディングの仕様は、現在ネシカで配信している『アルカナハート3ラブマックスシックスシスターズ』では無くなりましたが、ラブマックスまでは、ボスを倒したあとに流れる普通のエンディングの他に、ボスに時間切れで負けると流れるバッドエンディングというのがありました。
バッドエンディングというと、ストリートファイターゼロ3やKOF13みたいな共通エンディングが流れるという印象が強いですが、アルカナハートは違います。
なんと、バッドエンディングにも個別のエンディングが用意されているのです!
僕はこれ、最初知らなくて、アルカディアのムックを買ったら、そういうことが書いてあったので、当時ゲーセンに確認しに行ったのをよく覚えています。
最後のオチは、必ず、町または国が崩壊するというものなんですけど、意外なキャラクターの一面なんかが見れて、制作者のキャラクターへの設定の拘りを楽しむことができます。
■CPU戦の流れはこんな感じ。
1面~6面・通常試合
7面・中ボス(フィオナ)
8面・ラスボス(ミルドレッド蛹状態)
9面・真ボス(ミルドレッド完全体)
僕が何故、アルカナハートの1をお勧めしているのか。その最大の理由がこのCPU戦のラスボスの条件を任意で選択できるということにあります。
最終ステージでプレイヤーを待ち構えるミルドレッドは、最初蛹状態でプレイヤーに勝負を挑みます。
その後、その蛹状態に勝利すると、ミルドレッドの完全体と対戦することができるのですが、その時はミルドレッドのゲージは0本からスタートします。
しかし、この蛹状態に負けてからスタートすると、ラスボスであるミルトレッドのゲージがMAX9本からのスタートとなるのです。
まず、CPU戦が苦手な方には、蛹状態に敗北してもゲームオーバーにならないということが嬉しいと思います。とりあいず、勝敗に関係なく、真ボスであるミルドレッドの完全体と戦うことができるんですから。
次に、蛹状態の勝敗によりボスのゲージを任意で選択できること。
ラスボスの倒し方が分かってくると、今度はボスに物足りなさを感じます。そこで、蛹状態をわざと負けて、ゲージ9本からスタートです!
ゲージがあれば、自ずとボスも卑怯なことをしてきますから、慣れていてもけっこう厄介なことをしてきます。
そういう意味でも、このゲームは面白いと思いますね。
最後はメルブラ。
■メルティブラットアクトレスアゲインカレントコード⬇
これは、現在オールネットで配信されているメルブラが一番良いですね。基板だったら、107版をお勧めします。何故なら、107じゃないと、真祖アルクも居ないし、リーズのギャグシナリオを見ることができないからです。
この1つ前にもメルティブラットアクトカデンツァというのがありますが、アーケードでCPU戦を進めていくには、カレントコードの方が断然お勧めですね。
何故なら、デモ演出が多いからです。
■CPU戦の流れ
冒頭・デモ演出有り
1面・キャラ固定(デモ演出有り)
2面~3面・通常試合
4面・キャラ固定(デモ演出有り)
5面~7面・通常試合
8面・キャラ固定(デモ演出有り)
9面・ラスボス(オシリスの砂)
ちなみに、アクトカデンツァでもデモ演出はありますが、冒頭➡5面➡10面と極端にデモ演出が少ないです。
このゲーム。原作が月姫という同人から来てますから、月姫の内容を知らない方には意味が全然分からないんです。アクトカデンツァまでは、月姫の内容を知っている人なら、「あぁ。これ、続きなんだな」というのが分かるエンディングだったのですが、月姫の内容を知らない人は、エンディングを見ても、何のことを言われているのかチンプンカンプンでした。
しかし、カレントコードでは、冒頭に説明が入るため、この人は大体何者で、何のために今回戦うのか、その参戦理由まで丁寧にデモ演出がされています。
月姫を知らない僕でも、ある程度は物語を理解することができました。
まぁ、真祖アルクが乱入ボスなので、条件を満たさないと出現しませんが、各キャラクターの物語には関与していないので、物語を楽しみたいだけの方には出せなくても全く問題ありません。
また、真祖アルクのエンディングでは、自キャラで真祖アルクを動かそうとして、アルクを動かさなくてはならなかったり、リーズのギャグシナリオでは、ボスキャラのみしか使うことのできないイクリプススタイルのリーズを使えたり(最終ステージのみ)と、物凄くプレイヤーに嬉しいサービスをしてくれます。
そして、最大のお勧めポイントが、CPU戦のアルゴリズムがそんなに反応しないから、どんなキャラクターを使っても、練習せずに全クリしやすいこと。
あくまで僕の感覚なので、一概には言えませんけど、ある程度格闘ゲームを触っている方ならば、そんなに難しくはないと思います。
というわけで、今回は条件を満たさなくても、CPU戦を楽しめる格闘ゲームのお話でした。
僕の中で、CPU戦をする上で「楽しい」と思えることが、エンディングを見て、話がちゃんと解決してること、ラスボスの他にも沢山ボスが居ること、CPU戦のアルゴリズムが超反応ではないこと。この3つが気軽に遊べて楽しめる条件だと思い、今回この3つの条件を満たしている格闘ゲームを書いてみました。
まぁ、簡単といっても、メルブラ以外は慣れないとつまずくところもあるかと思いますが、慣れれば色んなキャラクターのエンディングを楽しむことができると思います。
盆休みは終わりましたけど、この秋、「ちょっと遊ぼっかな」というとき、お勧めの格闘ゲームのタイトルです。
閲覧ありがとうございました!