446の素人格ゲーブログ

ゲーセンでゲームをするのが大好きなオッサンの日常ゲームブログ!毎週金・土・日更新!!

【第二十五話】気合いの入れ方が違う!

その日、446はヒゲリン・サラブレッド・ハクビシンの3人ととに、ゲーセンに集まって格ゲーの身内戦をしていた。

446達が身内戦をする横で、学生達がガンダムをプレイしながら声を挙げている。いつも通りの光景だ。

しかし、その日は鉄拳の筐体だけ雰囲気が違っていた。

いつもは、家族連れやカップル、学生達で盛り上がる鉄拳の筐体に、誰一人座っていない。

珍しいこともあるもんだと話していた446達の元に、恰幅の良いおじさんが現れた。年の頃は40代ぐらいか。世間は盆休みだというのに、背広を着て身なりを整えていた。

どこかの業者だろうか。

446がそう考えていると、その恰幅の良いおじさんは、おもむろにポケットティッシュを取りだし、筐体を拭き始めた。

「なっ!?」

驚愕する446達の目を気にすることもなく、筐体を拭き終えたおじさんは、次に用意したコインを筐体に置き、鉄拳をプレイし始めた。

カードをリーダーに翳すと、鉄拳やってますレベルの高い段位が画面に表示された。

当然、オンライン対戦をするんだろうな。

446は、勝手にそんな予想をしていると、その予想は脆くも崩された。

なんと、トレーニングモードでコンボ練習を始めたのだ。

他の地域はどうか知らないが、僕の住む地域ではそういう方をあまりお見受けしない。寧ろ、実力がある人ほど、早く対戦がしたいという感じで、すぐにオンライン対戦を始める。

「意識が高いな」

ヒゲリンがおじさんの行動に関心した。ハクビシンサラブレッドも対戦を中断し、おじさんのプレイを関心を示し始めた。

おじさんは、相当やり込んでいるようで、見た目には失敗していないような連続技も、納得がいかなかったのだろう、首を傾げ、何度も同じ連続技の練習をしていた。

そして次の瞬間、四角い大きな物体を筐体に置いたのである。

「あれは、タブレット!」

ゲーセンにタブレットを持ってくる人間など、少なくとも446の行きつけのゲーセンでは見たことなかった。それは、ヒゲリンやハクビシンサラブレッドも同じだったようで、その光景に四人はただただ驚愕したのだった。

「でも、タブレットなんて何に使うんですかね?」

ハクビシンが冷静に疑問を投げ掛けたところに、透かさずヒゲリンがその疑問に答える。

「あれ見てみ。鉄拳キャラの技表をタブレットでチェックしているのさ」

「なるほど!では、もうひとつ質問してもいいですか?」

「なんだい?」

ハクビシンは、おじさんの方を指差し、いや正確にはおじさんのスマホを指差し、ヒゲリンに素直な疑問をぶつけた。

スマホでも調べれるのに、なぜゆえタブレットを使用してるのでしょう?」

「………」

ーENDー

■感想

というわけで、オンライン対戦をするのに、かなり意識高い系のおじさんがいらっしゃったので、その方の話を書いてみました。

僕も、初めてプレイするゲームとかで、インストカードが筐体に貼っていなかったら、それはスマホで調べたりしますけど、…タブレットで調べるということはあまりしないので、意識高いなと思い、観戦していました。

確かに、タブレットの方が技を確認するとき分かりやすくはあるんです。

ただ、筐体に立て掛けて、やりながら確認するというのは意識高いですね。

その場でやりながら確認し、もう一度自分のプレイを見直す。

気合いの入り方が違いました。

僕らも、もう少し意識高く持って、ゲームをした方が良いかな。

閲覧ありがとうございました!