早速いきたいと思います!
その日は、酷い雨の日でした。
普段、そこまで多くない行き着けのゲーセンも、それなりに人で溢れかえり、もしかしたら野試合があるかもと、先走る気持ちを抑えながらビデオゲームコーナーにたどり着くと、既にウル4で乱入待ちをしている人が居ました。
この、一見ざつに見えるけど、間合いから綺麗に魅せコンしてくるセスの使い手は、幾度か手合わせをしたことがある。
レッドユリアンだ!
レッドユリアンは、生粋のカプコン勢で地元でも有名なユリアン使いです。特に、スト3サードでは、野試合で57連勝(僕が知っている限り)を叩き出した化け物で、その赤いカラーのユリアンを目にした人は、一度対峙したら彼を二度と忘れることはないというぐらいの猛者なのでした。
正直、僕はレッドユリアンなんかと対戦する気はなかったので、彼とは反対側の席に座り、ニトロプラスのスーパーそに子を練習し始めることにしました。
すると、僕の左隣でBBCFを誰かがし始めた。
このガン攻めのヴァルケンハインも知っている!
何故なら、僕がラグナで遊んでいたら、いきなり入ってきて、フルボッコにしたヤツだから。
しかも、僕のあまりに酷いボコられっぷりに、同情してくれた団体の学生さん達が、敵討ちにと乱入してくれたんだけど、その彼等さえも返り討ちにし、気が付けば70連勝オーバーを叩き出した人物!
ニット冒・十一段ッッ!!
二人が乱入待ちなのは明白でした。
だって、カード入れて、魅せコンしてたから。
明らかに、格ゲーやってる人ならやる、乱入待ちのパフォーマンスです。
ただね、そのパフォーマンスも僕ぐらいのヘボッちぃコンボなら、まだ乱入してくれる人も居ますけど、もともとエンジョイ勢が多いそのゲーセンでは、二人のするパフォーマンスはレベルが高すぎた。
道行く人は、立ち止まったかと思うと、また去っていく。
幾らエンジョイ勢と言えど、自分のレベルを客観的に見れないほど、堕ちてはいません。
みんな「すげぇ…」と実力を認めた上で、去っていくのです。
僕は、二人の乱入待ちはこのままずっと続くのかなと思っていたら、意外な形で勝敗は決まりました。
「すみません、乱入して良いですか?」
まさかの俺ッッ!?
閲覧有り難う御座いました!